リピート対策に割引は?
Posted on | 4月 30, 2022 | No Comments
美容室開業後の料金値上げの方法(7)
理美容サービス料金の値上げをどうやってするかについて、シリーズでお伝えしています。
先回、「労働環境の整備」というお話しをしました。
価格アップによって、スタッフ自身が、お客様とともに自分はよい循環にいるのだということを心から納得してもらうためのアイデアをお伝えしました。
今回からは数回にまたがって、具体的に「値上げの方法」をお届けします。
5-1 値引きを辞める
利益率をあげるために顧客単価を上げる手段は、いまあるメニュー表の数字を、さらに高い数字に取り換えるだけではありません。
いま行っているすべての割引を見直すことも、値上げのひとつです。
あなたのビジネスで、顧客との接点のどこかで割引してませんか?
新規顧客獲得の値引き
たとえば、美容室でよくあるのは、新規客を集めるために「初回50%引き」といった、新規顧客への割引サービス。
新規顧客に来店メリットを感じていただくために、「割引しか思いつかない」とおっしゃる場合もおおくみうけられます。
ですが、割引だけが顧客誘因の武器ではありません。
価格以外のよさがわからないから、「割引でもしているところに、とにかくいってみるか」ぐらいの気持ちでしか顧客はないのです。
なので、新規客から2回目客になるリピート率は、割引をせずに新規集客している店舗とくらべ、低くなります。
割引せずに新規客を集客する方法をさがしてみる勇気をまずもってください。
新規集客の方法は、たくさんあります。
リピート客への割引
リピート客になってほしいからと、既存顧客に対して、「次回割引ク―ポン」などくばっていませんか?
会員カードと称してポイントを顧客に付与し、ポイントがたまったら割引クーポンをだしたりしてませんか?
リピートくださるかたに割引クーポンを発行すると有効なのは、生活用品など買い物頻度が高く、来店頻度をおおくしてほしい物販店舗です。
クーポンを発行する事で、余計な買い物をしてくださったり、クーポンを使おうと来店間隔を短くしてくださることにつながり、結果一人当たりの顧客がつかってくださる金額が増えるわけです。
ですが、業種によっては、同じ店舗経営でも来店頻度の違いから向いていない店舗もあります。
「女性はクーポンを貯めるのがすきだから」という感覚だけで、割引クーポンを発行しても有効でない、むしろ利益率を圧迫するだけという場合もあります。
なので、リピート対策に割引がほんとうに有効かどうか、みなおすことも有効です。
次回も、具体的な値上げの方法のつづきをお届けします。
執筆 和田美香
中小企業診断士/美容室開業コンサルタント/オンラインコース・クリエイター/みかんぐみ株式会社 代表取締役
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