理美容師のカスハラ被害は10%未満 しかし“迷惑客”はいる
Posted on | 5月 13, 2025 | No Comments
株式会社パーソル総合研究所が2024年に発表した「カスタマーハラスメントに関する定量調査」によると、理美容師のカスハラ(カスタマーハラスメント)経験率は、調査対象業種のなかでも際立って低い。
調査では、業種全体のカスハラ経験率が平均32.6%であるのに対し、理美容師は10%未満。カスハラが原因で離職するケースも少ないという結果が出ている。
「暴言や脅迫的な発言」「威嚇的な態度」「電話やメールを繰り返す」「土下座の強要」などの悪質なハラスメントを受けることはまれだが、それでも“ちょっと迷惑な困った客”の存在はあるようだ。
『マネーポストWeb』(小学館)が2025年5月11日に配信した記事では、「シャンプー持参で値切り要求」といった困った客のエピソードが紹介されている。
値下げ交渉の歴史は古く、江戸時代の滑稽本『浮世床』には、「前金で払うから32文を28文にまけてくれ」と頼むケチなご隠居が登場する。床主である髪結いの鬢五郎(びんごろう)が「でかい頭は36文だ」と切り返す場面が描かれており、後の落語ネタの元にもなっている。
『マネーポストWeb』の記事タイトルは、
もう勘弁して!美容師たちが嘆く“無茶ぶりが過ぎる”迷惑客 「シャンプー持参で値切り要求」「枝毛を全カットして」「3時間走り回る子どもの面倒を」
読者によっては笑い話に映るかもしれないが、こうした客への対応を求められる理美容師には、確かなスキルと忍耐が求められる。
『マネーポストWeb』の記事
https://www.moneypost.jp/1269055
*分布図は、「カスタマーハラスメントに関する定量調査」(株式会社パーソル総合研究所)
<調査概要>
「カスタマーハラスメントに関する定量調査」
調査対象:顧客折衝のあるサービス職 全国20~69歳男女
【SC調査】n=20,108s
【本調査】3年以内カスタマーハラスメント被害経験者 n=3000s
対象職種:事務・アシスタント、営業、カスタマーサポート、飲食・宿泊接客系職、理美容師、航空機客室乗務員、コンサルタント、教員、ドライバー、警備、医療・福祉系職員など
調査時期
自由回答調査:2024年 2月6日 – 2月9日
定量調査 :2024年 3月21日 – 3月25日
調査方法:調査会社モニターを用いたインターネット定量調査
タグ: カスハラ, 国内トピックス, 浮世床, 理美容師のカスハラ被害