花王、毛穴の奥の角栓まで除去する新洗浄技術を開発
Posted on | 2月 5, 2026 | No Comments
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花王株式会社スキンビューティ第2研究所は、毛穴の奥深くに詰まった角栓まで除去できる新たな洗浄技術を開発した。
トロメタミン(トリスヒドロキシメチルアミノメタン)による花王独自の「角栓崩壊洗浄技術」に、親水性ミクロパウダーを組み合わせた点が特徴だ。

角栓は皮脂の出やすい鼻周りを中心に、ほおや額など顔全体に形成される。花王の調査では、角栓の増加に伴いニキビが増えることや、角栓が多いほどアクネ菌が肌表面で増加することが確認されている。さらに、40~50代では20~30代に比べてほおの角栓が増えることや、角栓が皮脂や角層の酸化の起点となり、くすみを引き起こすことも明らかになっている。角栓ケアは若年層から中高年層まで幅広い世代で重要な課題だといえる。
一方、角栓は固体脂と剥離した角層が年輪状に重なった強固な構造を持ち、通常の洗顔では除去が難しい。花王は2017年に、トロメタミンを用いて角栓をほぐし崩壊させる「角栓崩壊洗浄技術」を開発してきたが、今回さらに毛穴の奥までアプローチできる技術の確立に取り組んだ。

新技術では、トロメタミンによってほぐれた角栓に親水性ミクロパウダーが吸着し、角栓を分散させて毛穴の外へ排出しやすくする。これにより、トロメタミンが毛穴の奥深くの角栓まで作用し、より高い除去効果を発揮すると考えられている。
モデル毛穴に疑似角栓を詰めて行った評価では、新技術を用いた製剤により疑似角栓の約9割が除去された。従来技術のみ、あるいは成分を含まない製剤と比べて高い洗浄力が示され、毛穴の奥深くまで角栓を除去できることが確認された。
さらに実際の肌を用いた試験でも効果が示された。20~40代の男女を対象とした単回洗顔試験では、洗顔後の鼻部の角栓総面積が平均約2割減少した。加えて、左右半顔で新技術あり・なしを比較した試験では、新技術を用いた側で毛穴の深さが大きく変化するケースが多く確認され、奥に詰まっていた角栓が除去されたことが示唆された。黒ずみ汚れが目立ちにくくなる様子も観察されている。
今回の研究成果は、日本化学会第106春季年会(2026年3月、千葉県)で発表予定だ。
トロメタミンと親水性ミクロパウダーを組み合わせた新たな洗浄技術は、日常の洗顔によって毛穴の黒ずみ汚れを目立ちにくくする新しいアプローチとなる可能性を示した。花王は今後も、生活者に寄り添った洗浄技術の研究を進めていくとしている。
タグ: 毛穴, 美容サイエンス, 花王
























