廃業状態に近い店が多い理美容業界、その打開策は?
理美容業界の現状は厳しい。廃業とまではいわないまでも、それに近い状態の店が増えているのが、いまの理美容業界だ。
2012年 理美容市場規模は2兆3759億円
2012年の理美容業の市場規模は2兆3759億円だった。うちわけは美容業1兆7432億円、理容業6326億円で、比率は73:27だった。
廃業者が多い美容師 「サービス産業動向調査」より
廃業する美容師が多いことは以前から指摘されていたが、2009年から始まった「サービス産業動向調査」(総務省)のデータをベースに算出すると2010年には5万0968人、2011年3万6400人が廃業したことになる。
理容と美容で大きな差がある売上 「サービス産業動向調査」平成23年より
理容と美容とでは店舗数、従事者とも大きな差があるが、収入の面でも大きな開きがある。理容店の売上が570万円なのに対し、美容室は932万円と4割の差がある。2012年11月29日発表の「サービス産業動向調査」平成23年による。
低位で推移する理容業界
理容業界の衰退がいわれて久しいが、2009年からの3年間、理容所は11万軒台で推移している。総務省が2012年11月29日に発表した「サービス産業動向調査」による。
美容業界は縮小トレンド
美容業界はすでに縮小トレンドに突入している。総務省が2012年11月29日に発表した「サービス産業動向調査」によると、美容業の店舗数、従事者数とも同調査が開始された2009年以降、2年続けて減少している。
2011年の理美容市場規模は2兆3千億円 平成23年サービス産業動向調査より
総務省は2012年11月29日、平成23年(2011年)のサービス産業動向調査を発表。理美容の市場規模(売上)は2兆2930億円37百万円だった。美容が大きく減少し、調査をはじめた平成21年以来2年続けて縮小した。