全理連、令和6年度の組合員数が6.9%減 組織率は42%前後に
Posted on | 4月 24, 2025 | No Comments
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)は、2025年4月23日の理事会において、令和6年度の組織強化運動の結果を公表。新規加入者112名、脱退者2614名で、差引き2502名の減少。2025年3月31日現在の組合員数は3万3608名になり、前年比6.9%の減少となった。
全理連は組合員の減少が続いている現状を受け、組織強化を重要施策として増強運動を実施。しかし、組合員数の減少傾向に歯止めがかからなかった。現状の推移が続けば、3年以内に組合員数が3万人を下回る可能性が高いと見られている。
一方、総務省の経済センサスによると、2021年の理容所数は8万7048店。以降も減少傾向が続いており、2025年には約8万店と見込まれる。これに基づけば、2025年の理容組合の組織率は42%前後に留まる見込み。
加入者112名の内訳は、新規加入が89名、休業復帰などを含む再加入が23名。脱退者2614名の内訳は、転廃業による脱退が1012名、転廃業以外が1602名で、脱退者の約6割が理容業を継続している。
脱退者の年齢層を見ると、高齢者の割合が非常に高く、転廃業者のうち60歳以上は935名(92%)、転廃業以外では1265名(79%)にのぼる。年齢を重ねるにつれ、組合活動や賦課金の負担を敬遠する傾向があり、高齢者や高齢予備軍の多い理容組合では今後も組合員減少が進行する可能性が高いと見られる。
もっとも高齢者や高齢予備軍が多いのは理容業界全体にいえることで、理容組合員の減少だけでなく、理容所数、理容師数の減少は続きそうだ。
(写真は、2025年4月23日開催の全理連令和7年度第1回理事会)
タグ: 全理連, 組合理容員数, 組織強化運動