ミルボンが生成AI導入へ ナレッジコミュニケーションが技術支援
Posted on | 5月 30, 2025 | No Comments
株式会社ナレッジコミュニケーション(本社:千葉県市川市、代表取締役:奥沢明)は、美容メーカー大手の株式会社ミルボン(本社:東京都中央区、代表取締役社長:坂下秀憲)が取り組む「美容室向け生成AIサービスの研究・開発プロジェクト」において、アマゾン ウェブ サービス(AWS)が提供する生成AIサービス「Amazon Bedrock」およびその新機能「Multi-Agent Collaboration」を活用した技術支援を開始した。
本プロジェクトは、美容業界が抱える顧客ニーズの多様化やデジタル接客の必要性といった課題に対応し、生成AIを活用した新たな美容室体験の創出を目指す。ミルボンは業界のDXを推進する立場から、満足度の高いサービス提供に注力しており、同社の構想実現に向け、AWSの「Machine Learningコンピテンシーパートナー」であるナレッジコミュニケーションが支援する。
Amazon Bedrockの採用理由は、堅牢なセキュリティ基盤により企業データを安全に保護できる点、複数の最新生成AIモデルをAPI一つで扱える利便性、さらに顧客データがモデル学習に使われない設計によりプライバシーとガバナンスを両立できる点にある。
また、2025年3月に提供が開始された「Multi-Agent Collaboration」機能は、複数の専門エージェントがスーパーバイザー・エージェントの下でタスクを分担・並列処理できる新技術だ。これにより、ミルボンは独自の業務ノウハウを反映したエージェント設計が可能となり、顧客対応の迅速化と精度向上を実現。業務の拡張性と集中管理にも優れており、新製品追加やマニュアル刷新といった運用の柔軟性も高い。
今後、ミルボンはナレッジコミュニケーションが提供する「AIアクセラレーターパック for Amazon Bedrock」を活用し、生成AIを用いた新サービス開発とナレッジの蓄積を本格化させる方針だ。両社は連携を強化し、業界全体のDX推進と新たな価値提供を共に実現していく構えである。ナレッジコミュニケーションは、AWSパートナーとしての強みを活かし、今後も美容業界の進化を技術面から支えていく。
タグ: ミルボン, 生成AI, 美容室向け生成AIサービス