AI活用で化粧品研究を高度化 生分解性評価と安全性情報解析を開発
Posted on | 3月 8, 2026 | No Comments
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資生堂は、研究開発におけるDX推進の一環として、AIを活用した2つの技術を開発したと発表した。
化粧品原料の生分解性を評価するAI技術と、安全性情報を効率的に抽出するシステムで、環境配慮と安全性確保の両面で研究開発の高度化を図る。
一つ目は、化粧品原料の生分解性をAIで予測する評価法だ。化学構造を基に分解されやすさを推定するAIモデル「AI-QSAR」を活用し、原料が自然界で微生物により分解され、水や二酸化炭素などに変化する可能性を評価する。従来の試験では結果取得まで約1~2か月を要したが、この手法では即時に評価結果を得ることが可能となった。開発は製品評価技術基盤機構の協力のもと進められた。
二つ目は、化粧品原料に関する膨大な文献情報から、安全性評価に重要な情報を高精度で識別するAIシステムである。反復投与毒性や皮膚感作性などの安全性評価項目に関する情報の関連度を自動判定し、重要なデータの抽出を迅速化する。これにより、情報調査の属人性や見落としのリスクを低減し、研究者が安全性の最終判断に集中できる体制を整える。
資生堂はこれらの技術により、研究プロセスの効率化と評価精度の向上を実現するとともに、環境負荷低減と安全性確保の取り組みを強化する考えだ。今後はAIの活用や外部研究機関とのデータ連携を進め、化粧品研究における新たなイノベーション創出を目指すとしている。
なお、本研究成果は日本動物実験代替法学会第37回大会で発表され、大会長特別賞を受賞している。
タグ: DX化, 美容サイエンス, 資生堂

























