皮膚老化の新メカニズム解明 異常TregとIL-17が老化細胞蓄積に関与
Posted on | 3月 4, 2026 | No Comments
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日本メナード化粧品株式会社は、藤田医科大学応用細胞再生医学講座(赤松浩彦教授)および皮膚科学講座(杉浦一充教授)との共同研究により、皮膚老化に関する新たなメカニズムを解明したと2026年3月3日に発表した。
研究では、本来は炎症を抑制する働きを持つ免疫細胞「制御性T細胞(Treg)」が、加齢に伴い慢性炎症因子IL-17を分泌する異常なTregへと変化することを確認した。さらに、このIL-17の過剰分泌により、老化細胞を除去する役割を担うマクロファージの機能が抑制され、その結果、老化細胞が皮膚に蓄積することを明らかにした。
近年、加齢に伴い体内に老化細胞が蓄積することが知られている。老化細胞はSASP因子と呼ばれる炎症性物質を分泌し、組織を慢性的な炎症状態に導き、さらなる老化を促進すると考えられている。そのため、老化予防においては老化細胞を適切に除去し、体内に蓄積させないことが重要との認識が広がっている。

共同研究グループはこれまで、マクロファージによる老化細胞除去機構に着目してきた。今回、皮膚真皮における老化細胞蓄積の過程を解析した結果、①老化細胞が分泌するSASP因子によりTregが異常化する、②異常化したTregがIL-17を分泌する、③IL-17がマクロファージの老化細胞除去機能を抑制する、④その結果、老化細胞が蓄積し慢性炎症状態が形成される、という一連の流れを解明した(上の模式図)。
これらの知見から、異常化したTregの正常化やIL-17分泌の抑制により、マクロファージ機能を回復させることができれば、慢性炎症の抑制と新たな抗老化アプローチにつながる可能性がある。
本研究成果は、国際学術誌「Experimental Dermatology」オンライン版に掲載された。
タグ: 日本メナード, 皮膚老化, 美容サイエンス

























