ユーザーから見た「ワンオペ」サロン
Posted on | 2月 28, 2026 | No Comments
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このコラムで「ワンオペ」スタイルの働き方を紹介しましたが、今回はその続編です。
前回は理美容師サイドから「ワンオペ」営業の可能性について考察しました。今回は視点を変え、ユーザー側から見た「ワンオペ」サロンについて考えてみます。
ユーザーにとって、一人営業の「ワンオペ」理美容師はどのように映っているのでしょうか。結論から言えば、肯定派と敬遠派に分かれます。

■肯定派の意見
「ワンオペ」サロンでは指名の必要がなく、一人の技術者がカウンセリングから仕上げまで一貫して担当します。
一般的なサロンでは、施術工程ごとにスタイリストやアシスタントが入れ替わることがあります。この点に不満を持つユーザーにとっては、「最初から最後まで同じ人が担当する」という安心感は大きな魅力です。
担当者が一人であれば、好みや要望をじっくり聞いてもらえるのではないかという期待も生まれます。技術だけでなく、コミュニケーションの一貫性も評価されています。
また、「ワンオペ」サロンでは基本的に他のお客様がいません。周囲の目や会話を気にすることなく、落ち着いて過ごせます。プライベート空間のような感覚を好むユーザーにとっては、リラックスできる環境として歓迎されています。
■敬遠派の意見
一方で、否定というより「不安」や「気後れ」を感じるユーザーもいます。
1対1の空間を窮屈に感じそう、会話が途切れたときに気まずくなりそう、といった心理的な懸念があります。特に初対面の場合、距離感の取り方が難しいと感じる人もいるでしょう。
また、異性の施術者との完全なマンツーマン空間に不安を抱くケースもあります。さらに、他の客や複数スタッフとの会話を楽しみたいユーザーにとっては、にぎやかなサロンのほうが魅力的です。
そのような方は、複数スタッフがいるサロンを選びます。それも当然の選択です。「ワンオペ」が万能というわけではありません。
■成否を分けるのは「関係性」
「ワンオペ」サロンでは、ユーザーに不安を感じさせない工夫が必要です。例えば、事前の情報発信や口コミの充実、カウンセリングの丁寧さなどが信頼形成につながります。
しかし最も重要なのは、ユーザーとの関係性です。言い換えれば「相性」です。
相性には技術的満足度だけでなく、会話のテンポ、価値観、距離感など多様な要素が含まれます。信頼と安心感が築かれたとき、「ワンオペ」サロンはむしろ強い顧客ロイヤルティを生みます。
逆に、その関係が築けなければ継続利用にはつながりません。マンツーマンだからこそ、相性の影響は大きくなります。
まとめると、「ワンオペ」サロンは、ユーザーにとって
・一貫した施術
・プライベート空間
・深い信頼関係
という魅力を持つ一方で、
・1対1の心理的負担
・初回利用時の不安
・にぎやかさを求める層とのミスマッチ
といった課題も抱えています。
最終的に選ばれるかどうかは、「技術力」だけでなく「信頼関係の構築」にかかっています。ワンオペは営業形態であると同時に、顧客との関係を濃くする経営モデルでもあるのです。
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タグ: ワンオペ, ワンオペサロン, 理美容カフェ

























