理容業と美容業で売上・客単価に顕著な差 2024年の経営実態明らかに
Posted on | 4月 17, 2025 | No Comments
全国生活衛生営業指導センターは2025年4月11日、四半期ごとに実施している「経営状況調査」の結果を発表した。それによると、2024年の年間売上高は理容業が683.4万円、美容業は1,322.3万円と、両業種で大きな差が見られた。
特に平均客単価の差が顕著で、美容業が7,621.5円であるのに対し、理容業は4,109.6円と、およそ1.9倍の開きがある。これがそのまま売上高の差に反映されており、美容業は理容業のおよそ2倍の売上をあげている。
この差は一人当たりの売上高にも影響しており、理容業は327.6万円、美容業は499.2万円と、こちらも約1.5倍の開きがある。また原材料費は、美容業が184.8万円、理容業が53.9万円と、美容業の方がはるかに高い。これは、美容業が付加価値の高い技術メニューを多く提供していることの表れといえる。
ただし、理容・美容ともにコロナ禍からは回復傾向にあり、2022年と比較して平均利用客数、平均客単価ともに上昇し、売上高も伸びている。
2024年 理美容業の経営実態(年間集計データ)
項目 | 理容業 | 美容業 |
---|---|---|
売上高(万円) | 683.4 | 1250.8 |
1人当り売上高 | 327.6 | 455.2 |
席当り売上高 | 235.6 | 278.6 |
原材料費 | 53.9 | 178.5 |
粗利益 | 631.1 | 1077.8 |
人件費(正規) | 279.7 | 586.2 |
人件費(臨時) | 101.3 | 178.9 |
平均客数(月、人) | 133.3 | 138.0 |
平均客単価(円) | 4109.6 | 7308.3 |
回転率 | 2.04 | 1.35 |
タグ: 全国生活衛生営業指導センター, 経営実態調査, 経営状況調査