サロンスタイルなどを発信しフォロアー増に
Posted on | 9月 1, 2019 | No Comments
DI調査 2019年第1四半期「経営取組み事例」
日本政策金融公庫が2019年8月20日発表した「生活衛生関係営業の景気動向等調査」(2019年度第1四半期)「特徴的な動き」「業種別経営取組み事例」をみると、キーワードはキャッシュレス決済、インバウンド、福祉高齢者、インターネットなどへの対応になりそうだ。
以下、理容業、美容業の「特徴的な動き」「業種別経営取組み事例」。
特徴的な動き
理容業・不変(石川県、今期)
消費増税による警戒感なのか、お客様の財布の紐が固くなっている。カットオンリーや顔そりを省略するなど、客単価の低下がみられる。
経営取り組み事例(理容業)
青森県
QRコード決済のキャッシュレス端末機を設置したことで、レジ回りが楽になり、つり銭の間違いが減った。今後は消費税引上げ後のポイント還元をPRするため、店頭に「キャッシュレス決済対応店」の表示を行い、新規客の確保に努める。
岩手県
固定客の高齢化に伴い、理容組合の「ケア理容師」の認定を受けて、高齢者・障害者に安心・安全な理容技術を提供できるように心掛けている。また、理容組合の技術講習会・行事等に参加して新しい技術や情報を得ている。他にも、町内会の役員のサポーターを引き受け、信用と顧客確保に努めている。
長野県
インド・パキスタンなどの外国人のお客様が年々増えているため、インバウンド対策に取り組んでいる。また、料金設定をリーズナブルにし、予約制も取り入れ来店客の維持に努めている。
高知県
来店客数が減少しているため、カット等の在宅訪問理容サービスを提供するなど福祉理容に力を入れている。
店舗では、カラーリングやパーマなど特殊技術に力をいれ、少しでも来店客数の減少に歯止めをかけるよう努力している。
鹿児島県
経費削減はもちろんのこと、LED蛍光灯やエコな空調などの先行投資で、将来の経費削減に繋げている。
また、電子マネーなどのサービスで業況を維持している。
経営取り組み事例(美容業)
山形県
SNSを活用したヘアスタイルの情報発信により、新規客の獲得とリピーター化に結びついている。また、クレジットカード決済のキャッシュレス対応も行った。
茨城県
中小企業未来サポートの援助でホームページを作り直し、お店を紹介するパンフレットを作成中。また、数少ない弱酸性美容室で、皮膚の弱い方等が遠方から探して来てくれている。
岐阜県
ポスレジを最新のシステムにすることによって、ポータルサイトからの予約や自社のネット予約の一元管理ができるようになり、空き時間が減った。また、まつ毛エクステや新しい美髪メニューを導入することによって、新規客が増えた。
兵庫県
勤務年数が長い女性スタッフが多いので、結婚や出産もあり、育児休暇を取ったり学校行事等で休むことも多いので、休みやすい職場作りを目指している。
島根県
インスタグラムでサロンスタイルやおすすめメニュー等を発信しており、フォロアー数も順調に伸びてきているので、これからもSNSには力を入れていきたい。HPもリニューアルしたので、SNSからのリンクを促進して営業案内やキャンペーン等の情報発信に役立てたい。
タグ: DI調査, 日本政策金融公庫, 理美容業の経営取組事例