理容美容景況(2011年第3四半期) 美容は改善、理容は悪化
Posted on | 2月 9, 2012 | No Comments
日本政策金融公庫は2012年2月8日、「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」2011年第3四半期(10月~12月)を発表した。美容は5指標全てが改善し持ち直しの兆しが見えるが、理容は逆に5指標全て悪化し一段と厳しい状況になった。
理美容業は消費者物価指数、家計調査の調査結果から昨年は理美容全体で2%台 落込んだと推定される。今年度は一般物価は持ち直しから改善のトレンドといわれているが理美容に関しては、一般物価より遅れる傾向があり、今年度も厳しい状況からやや持ち無し程度と見られている。(本紙では今年度の理美容市場は前年比マイナス1%台と予想している)
今期改善した美容でも「経営上の問題点」では、客数の減少、客単価の低下の回答が増えており、楽観はできない。
2011年第3四半期・理容業美容業の景況は次の通り。
売上(DI)
理容/-43.8
美容/-34.1
採算(DI)
理容/-14.1
美容/-6.4
業況(DI)
理容/-41.2
美容/-27.0
利用客数(DI)
理容/-53.7
美容/-47.1
客単価(DI)
理容/-28.8
美容/-26.0
投資実施(%)
理容/6.5
美容/8.1
また「経営上の問題点」では
理容美容とも
「顧客数の減少」をあげる経営者が約7割と圧倒的に多い。これはこの調査をはじめて以来の傾向で、理容美容業界は全体としてオーバーショップ状態なのが伺える。
ついで「客単価の低下」で、これは3割の経営者が問題点として回答している。
【調査】
調査時点 2011年12月上旬
調査方法 個別訪問面接
調査対象
・理容業353企業
・美容業419企業
DI=良いと回答した企業割合 - 悪いと回答した企業割合
タグ: 日本政策金融公庫, 景況判断