新しいことを始めるとき、売上予測をどう立てるか
Posted on | 8月 30, 2021 | No Comments
小規模事業者持続化補助金をつかって、通常美容室経営での収益を伸ばす以外で、新たな商品をつくって提供開始するための事業計画をたてられる経営者さんが増えてきています。
しかし、アイデアはあるけれど、他人様から応援をもらうために、どうやって将来性があることを伝えたらいいのかわからない、特に「売上目標の設定」をどう想定したいいかわからないというご相談をいただきます。
ということで、事業計画書作成で、他人に説得するときに有効な、公式をお伝えします。
この公式が理解できれば、小規模事業者持続化補助金で、美容業とはまったく違う新規事業の計画も、実現性のある数値として描け、採択がされやすくなります。
【事前準備】
次の要素を、おおよそでいいので決めてください。
「商品名と、内容」
「販売形態は、1回売り切り型か、月額課金制か」
「販売価格はいくらか」
「1年後、2年後、3年後の12ケ月それぞれの月の想定顧客数」
【売上の公式】
1商品の1年間の予想売上=1ヵ月の想定顧客数 × 販売価格 × 実働月数
(商品が複数ある場合は、「1年間の予想売上」を個別に出して、総和を出す)
たとえば、縮毛矯正技術を動画コンテンツとしてオンラインで販売するために、視聴権を月額1,000円でサービス提供するとします。
想定顧客数 500人/月 × 1,000円 × 12ヵ月 = 想定売上 6,000,000円
小規模事業者持続化補助金の申請書類「様式3」のなかの「4.補助事業の効果」では、定量的効果を示し、具体的な数値を書き込むと有効です。
上記計算式でだした売上数値を、年度別に表にまとめて記載することで、新規事業の将来性が有効であることもわかりやすく伝わります。
表の書き方例
【今後3年の売上目標】
売上予測は、慣れている事業なら、どこをいじればあとどれぐらい売上がのびるという感覚が働きます。
しかし、新規事業の場合、感覚が働かず、売上の数値が絵にかいた餅にならないかと悩みます。
「いくらの商品が、どの数量売れるのか、といった予測」を公式で示すことで、売上予測の数値に信頼性が出ます。
ぜひ、公式を利用して、新規事業の売上予測をたててください。
執筆 和田美香
中小企業診断士/みかんぐみ株式会社 代表取締役
初めての美容室独立開業工事110番 https://salonopen.com
小規模事業者持続化補助金の書類作成の仕方の動画教材
https://school.wadamika.com/p/shoukibo/?product_id=2602197&coupon_code=RIBIYONEWS202109
小規模事業者持続化補助金の書類作成支援サービス
https://school.wadamika.com/p/sakusei-daiko
タグ: みかんぐみ, 人生100年時代の美容キャリア, 小規模事業者持続化補助金