理容美容の業祖は、釈迦高僧の優波離
Posted on | 11月 27, 2009 | No Comments
日本では理容美容の元祖は、13世紀にいまの山口県で髪結いを始めた藤原の采女亮政之(*1、うねめのすけまさゆき)といわれているが、世界に視野を広げると仏陀の時代、紀元前5世紀、約2400年前に遡るらしい。
釈迦には多くの弟子がいたが、その中でも10大弟子といわれる尊者の一人、優波離(*2、ウパーリ)が、釈迦をはじめ一族の理髪師だったと伝わる。
優波離は、インドのカーストでも下層のシュードラの出身で、釈迦が悉多(シッダルタ)といわれた太子の頃に執事だったともいう。出家し、釈迦仏のもとで仏弟子となった。
優波離は、戒律に精通し守る事から、釈迦教団の規律は優波離が設けたものが多いという。
釈迦入滅後、優波離が戒律を、阿難が経をまとめ仏典を編纂したという。
日本では、清涼寺(京都市右京区嵯峨、浄土宗)、大報恩寺(京都市上京区、真言宗)、極楽寺に優波離像が祀られている。興福寺にもあったが大正12年に焼失した。
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連、大森利夫理事長)では、東京・代々木の全理連ビル4Fにある「理容ミュージアム」に優波離像を制作・展示し、理容のルーツの素晴らしさを紹介することにした。
(2009年11月26日、第6回理事会で決定)
*1)山口県下関市の亀山八幡宮(下関市中之町1-1 )に「床屋発祥の地」の記念碑
*2)優婆離、烏波利、烏波梨、和利とも表す。またうばり、うはりともいう。
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