コロナ自粛とパーマネント自粛
Posted on | 5月 14, 2021 | No Comments
新型コロナウイルスの感染がはじまって1年以上が経過したいまも感染は収まらず、人々の行動が制限されています。
行動の制限といっても自粛です。昨年の第一次緊急事態宣言のときは、人流は大きく減りましたが、一年も経つと慣れもあるのか、宣言が出されても普段とあまり変化はないようです。
思い起こすのが、戦時中のパーマネントです。奢侈禁止の一環として「パーマネントはやめましょう」が叫ばれましたが、都会の若い女性は配給品の木炭を節約して美容室に持ち込みパーマをかけました。
東京大空襲で被災した美容師さんが地方に疎開すると、地方の女性がパーマをかけにやってきた、といいます。
戦時中の奢侈禁止も自粛です。人々の行動を法律で直接、規制するのを避けるのは、当時もいまも変わりません。
戦前の日本は戦争勝利にむけて全国民が一丸となって立ち向かったように思われていますが、一概にそうとはいえません。ことおしゃれに対する女性の願望は強かったようです。パーマをかけたい女性の願いをかなえてあげたのが、腕のある美容師さんでした。
パーマをかける女性はひと目を忍んで美容室にいったといいますが、当時の新聞には美容室の前に列をなしている女性を写した写真を載せています。ひと目を忍ぶ女性が多かったようですが、全員がそうだったわけではありません。
コロナの感染拡大の原因とされているのが飲食店で、営業自粛や時間短縮、酒類の販売禁止などの措置がとられています。飲酒をたしなむ人は、飲食店に出かけておいしい肴とともに酒を飲みたい。コロナで自宅飲みになっていますが、やはり酒は友人らと一緒に飲みたい。楽しい会話も酒をおいしくします。
戦前のパーマネント自粛も、パーマネント機の拠出などが美容の業界に求められ、本来はパーマはできないはずでしたが、、。
その辺の涙ぐましい美容業界の対応は別の機会に。
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