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毛の起源 3つの説

Posted on | 4月 15, 2020 | No Comments

logo毛は皮膚の付属器官の一つで、毛のほかに、汗腺や皮脂腺、爪などがあります。なぜ皮膚に毛が発生したのか、毛の起源についてはいくつかの説がありますが、有力とされる三つの説を紹介します。

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その一つがウロコから変化した、という説です。
ヒトは進化の過程では虫類から分岐しています。ほ乳類のなかでもネズミやリスなどの齧歯類の尻尾はウロコのような状態になっていて、尻尾と皮膚の境には細かい毛が生えていることから推測された説です。

ふたつめは皮脂腺から生まれたという説です。
毛包には皮脂腺があります。外的環境から皮膚を守るには皮膚表面に油分を補給し皮膚を健康な状態に保つことが必要です。表皮の角質ははがれて皮脂と混ざります。これに汗なども加わり、皮膚を保護します。最表面の角質はラメラ構造になっていて若干の油分を含んでいますが、これだけでは足りません。

いま毛穴、毛孔といわれている毛の開口部は、もともとは皮脂腺の排出口で、皮脂を効率よくくみ出すために毛が発生したというのです。毛の表面はキューティクルという上部に向いたウロコ状の突起があります。この形状は皮脂腺から出た油分をくみ出すのに好都合な形状をしています。キューティクルの役目は、毛髄質や毛皮質など毛の内部を保護するためと多くのテキストにありますが、皮脂をくみ出し皮膚を保護するのが本来の役目になります。

三つめの説は神経細胞が変化した、という説です。
皮膚は、外的環境から身体を守るという役目のほかに、触覚や温度を感知する感覚器官としての働きがあります。感覚器官、つまり神経細胞です。
生物の進化の過程をたどると、35億年前生命が誕生し、15億年ほど前に多細胞へと進化します。さらに4億年前に水中から陸へと進出します。陸に上がる以前から細胞膜をはじめ外皮は感覚器官としての役目をはたしていましたが、進化とともに発達し、脳になり、目になり、耳になり、舌になりと、感覚器官として分化していきます。

毛は生体ではなく単なるケラチンなので毛自体で感じることはありませんが、毛包の毛根部は神経細胞で回りを囲まれていて、毛に物が触れると敏感に感知します。皮膚にも触覚はありますが、毛の感度は皮膚より優れています。触覚の感知器官としての毛を起源とする説です。

いづれの説もなるほどと思えますが、これらの説が複合して毛が誕生してのではないかという説もあります。

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タグ: 毛の起源, 皮脂腺, 髪にまつわるエトセトラ

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