理容美容景況(2011年第1四半期期)判断 改善方向へ
Posted on | 10月 6, 2011 | No Comments
日本政策金融公庫は2011年9月30日付で、「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」2011年4月~6月期を発表した。前期に比べ理容美容とも、売上、採算、業況、利用客数、客単価の全指標で改善した。
前期は、理容で売上・業況・利用客数、美容で利用客数が50ポイントを超すマイナスだったが、今期は50ポイントを超すマイナス指標はなかった。
前期より改善したといっても、依然全指標はマイナス域で、厳しい状況には変わりない。(以上、DI)
投資実績は理容8.5%、美容12.8%で、この1年間で最高だった。
一方、経営上の問題点では、理容美容とも相変わらず「顧客の減少」が多く、60%台後半の数値である。また美容で「従業員の確保難」が12.4%になり、ここ10期で最高を記録した。景況の改善にともない、人手不足が深刻になってきたようだ。
理容美容を含め生活衛生業はクリーニングなど一部の指標を除き、DIは総じてマイナス域にあり、景況は依然として厳しい。政府が発表した他のDIは持ち直してきているようだが、事業所数250万を数える生活衛生業は取り残されている感がある。
調査
個別訪問面接による。
対象数は、生衛関係営業約3千社で、そのうち理容美容は合わせて700社~800社。
DI
良い(増加・好転・黒字)企業割合 - 悪い(減少・悪化・赤字)企業割合
から算出。つまりゼロで同数。
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