日光性色素斑と炎症後色素沈着の特徴を解明
Posted on | 2月 16, 2026 | No Comments
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ロレアル リサーチ&イノベーション ジャパンのエバリュエーション・インテリジェンスチームは、ハイパー・スペクトラル・イメージャー(HSI)を用いて、日光性色素斑と炎症後色素沈着の違いを解析し、その研究成果を国際的な化粧品関連学術誌に発表した。
日本ロレアル株式会社が2026年2月に公表した。
日光性色素斑は紫外線によって生じるシミであり、炎症後色素沈着はニキビや傷などの炎症をきっかけに発生する色素沈着だ。いずれも皮膚トラブルとして頻繁に見られるが、現場では熟練した皮膚科医の経験に基づいて診断されるケースが多い。今回の研究では、理化学研究所と共同開発したHSIを活用し、この二つの色素沈着を科学的に可視化・比較した。
被験者は日本人女性11名で、全員が両頬に日光性色素斑を有し、そのうち5名は炎症後色素沈着も併せ持っていた。液晶可変フィルターを備えた分光計を用いて反射スペクトルを測定し、皮膚の明るさ、赤み、黄み、さらにメラニン量やヘモグロビン量の変化を詳細に解析した。
その結果、炎症後色素沈着は日光性色素斑に比べて、酸化型および非酸化型ヘモグロビン量が多く、赤みが強い一方で黄みが弱いという特徴を示した。これは炎症に伴う毛細血管の拡張や血流増加による影響と考えられ、色素沈着の成り立ちに血行動態が深く関与している可能性を示唆するものだ。
本研究は小規模なパイロット試験ではあるものの、HSIが色素沈着の種類を客観的に判別できる有効な評価手法となり得ることを示したといえる。
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