消費者の選択はより厳しく ビューティサービスビジネス(BSB)
Posted on | 2月 13, 2026 | No Comments
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フードサービスビジネス(FSB)にみる消費動向
飲食のフードサービスビジネス(FSB)と美容のビューティサービスビジネス(BSB)は規模が違うものの同じ生活サービス産業として共通点も少なくありません。とくに消費者の利用トレンドに関しては、経済の面では同じ下流産業として、消費者の反応に類似点があります。
FSBの規模はBSBのざっと10倍です。一般社団法人日本フードサービス協会は、ファストフード(FF)、ファミリーレストラン(FR)、パブ・居酒屋、ディナーレストラン、喫茶、その他の6カテゴリー別に計14業態に分類しています。
同協会が2026年1月26日発表した2025年「外食産業市場動向調査」によると、各業態とも原材料費や人権費の上昇にともない、メニューの料金をアップした関係もあって客単価はすべての業態で上昇しました。その結果、FSB全体の売上高は増えました。全体の上昇率は客単価は4.3%、売上高7.3%でした。店舗数が0.7%と微増している点も考慮する必要がありますが、客数も全体では2.9%増えています。全体としては客単価の上昇、つまり料金の値上げが消費者に受け入れられたと判断できる結果といえます。

ところが、業態によっては客単価の上昇を下回った売上の業態があります。比較的高価な料金設定といわれる、「回転寿司」と「焼き肉」です。「回転寿司」は客単価7.2%アップに対し売上高は2.9%、「回転寿司」は4.1%に対し2.2%でした。同じ高料金といわれる「ディナーレストラン」はメニュー内容をやりくりして客単価は0.6%アップとほぼ横ばいに抑えましたが、売上高は6.6%に上昇しました。
比較的安価な料金設定のFF系やFR系は客単価の上昇を上回って売上高が上昇しています。例えば、FF系の「洋風」は客単価は1.6%の上昇に対し売上高は7.6%、FR系の「中華」は客単価5.7%に対し売上高は10.2%アップしています。
つまりフードサービス業界における消費者動向をみると、全体では料金の値上げを受け入れていますが、より安価な業態の店へとシフトしている傾向がるのがうかがえます。また消費者の店を選択する目は、サービス内容などをより厳しく吟味しているのがわかります。
FSBとはサービス内容が違いますが、同じ生活サービス業のBSBの業界でも同様の消費者行動があったものと推察できそうです。
理美容業界では人件費の上昇、またフードサービス業ほどは影響は大きくありませんが原材料費の高騰もあり、昨年、1昨年と料金値上げに踏み切ったサロンは少なくありません。
FSBの例にならうなら、比較的高料金なデザイナーズサロンやブランドサロンが料金値上げに見合うい付加価値のアップをしていれば、消費者離れもなく売上高はアップしているでしょうが、顧客満足度の低いサロンは客足が遠のいた可能性が高い。地域密着型の小型サロンも同様でしょう。
逆にリーズナブルな料金で単一サービスを提供するカット専門店やカット&カラー専門店は料金アップを超える売上高が上昇したのではと推測されます。しかし実際のところは業態別のデータはありませんので、あくまでもフード業界を踏まえた推測になります。
料金の値上げしたFSBの業界は全体として売上高を伸ばすことができましたが、BSB業界はもともと市場は縮小トレンドにあります。料金を値上げして、その結果が売上がどう推移したのか気になるところです。
タグ: ビューティサービスビジネス, 理美容カフェ
























