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高齢者・障がい者が増える時代の理美容サービス

Posted on | 12月 17, 2025 | No Comments


理美容業をはじめとする生活関連サービス業は、人に直接接する仕事であるだけに、人口動態を含む人口そのものに大きく左右される職業だといえます。

日本はすでに人口減少の段階に入っています。少子高齢化が進行し、65歳以上の高齢者は3,600万人を超えました。理美容業においても、高齢者向けサービスへのシフトが求められる状況にあります。

さらに日本では、人口が減少する一方で、障がい者の数が増えています。2022年時点の推計では、障がい者は1,164万人とされています(厚生労働省「生活のしづらさなどに関する調査(令和4年)」)。身体障がい者は減少傾向にあるものの、知的障がい者や精神障がい者は増加しています。とくに精神障がい者は、2016年の392万人から2022年には614万人へと、50%以上増加しました。診断精度の向上も背景にあるとされていますが、単純計算すると、およそ10人に1人が何らかの障がいを抱えていることになります。つまり、来店客10人のうち1人は障がい者である可能性があるということです。

理美容師にも、障がいのある人への対応が求められる時代になってきたといえます。ただし、障がいにはさまざまな種類があり、同じ障がいであっても程度には幅があります。一律の対応は難しく、理想的には障がいの種類や程度に応じた対応が必要です。少なくとも、どのような障がいがあるのかを知識として理解しておくことは欠かせません。
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障がいに関する基礎知識や、理美容室で可能な対応方法については、ホットペッパービューティーアカデミーが「障がいがあるお客さまとの向き合い方」という連載記事を掲載しています。現在は基礎知識を解説する「ナレッジ編」が終了していますが、理美容師にとって非常に参考になる内容です。一読をおすすめします。

それにしても、現在の日本は高齢者が約29%、障がい者が約10%を占め、人口の3分の1以上が高齢者または障がい者という社会になっています。高齢者は今後も確実に増え、障がい者もさらに増加する可能性があります。将来的には、日本人の半数が高齢者と障がい者という社会になるかもしれません。先行きには不安も残りますが、理美容業に携わる人々には、この人口動態と一人ひとりの状態に寄り添う姿勢が、これまで以上に求められていくといえるでしょう。

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タグ: 少子高齢社会, 理美容カフェ, 障がい者対応

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