理美容支出は「その他」が牽引 パーマは若年男性に商機
Posted on | 3月 17, 2026 | No Comments
全国家計構造調査(個人支出集計)
総務省は2026年3月13日、2024年の「全国家計構造調査(個人支出集計)」を公表した。理美容業の中心メニューである理髪料、パーマネント代、カット代はいずれも2019年の前回調査と比べて支出が減少した一方、「その他の理美容サービス」は大きく伸長した。
その結果、中分類である理美容サービス支出に占める「その他の理美容サービス」の割合は、56%から65%へと拡大した。ここにはエステ、ネイル、アイビューティのほか、ヘアカラーやヘッドスパなども含まれる。従来型の施術メニューは相対的に縮小傾向にあり、サービス構造の変化が鮮明になっている。
全国家計構造調査(個人支出集計)
| 項目 | 支出金額 | 前調査比 | 1万分比 |
|---|---|---|---|
| 個人消費支出 | 41,896 | -12.0 | 10000 |
| 理美容サービス | 1,903 | 2.5 | 454 |
| 理髪料 | 274 | -9.9 | 65 |
| パーマネント代 | 99 | -43.1 | 24 |
| カット代 | 296 | -11.4 | 71 |
| 他の理美容サービス | 1,234 | 18.2 | 295 |
理美容サービス全体の支出額は2019年比で2.5%増となったが、これは「その他の理美容サービス」が18.2%増と大きく伸びたことによるものだ。一方、パーマネント代は同-43.1%と大幅に減少し、理髪料やカット代もマイナスとなった。
なお、個人消費支出全体は同-12.0%と減少しているが、理美容サービスは支出全体を1万とした指数で390から454へと上昇しており、相対的にみれば理美容への支出意欲は高まっている。内訳では理髪料が64から65、カット代が70から71と横ばいに近い一方、パーマネント代は37から24へと縮小した。
男女・年代別でみた特徴
理美容サービス支出は、男女や年代によって大きな差がみられる。
理髪料
男性の支出が月額520円であるのに対し、女性は42円と少ない。男性では60歳以上が755円と最も多く、若年層ほど減少し、30歳未満は92円にとどまる。若年男性の理髪離れが進んでいることがうかがえる。
パーマネント代
男性34円、女性161円と女性が多いが、特徴的なのは若年男性の高さだ。30歳未満の男性は576円と、男女・全年代で最も高い。一方、女性は60歳以上が285円で最多だが、30代20円、40代4円と低水準で、需要の先細りが懸念される。パーマ需要は、美容意識の高い若年男性が牽引する可能性がある。
カット代
男性67円に対し女性は511円と大きな差がある。女性は60歳以上634円、50代602円と高いが、40代171円、30代153円と中間層で落ち込む。30歳未満は583円と再び高く、年代による差が顕著だ。男性は全年代で利用がみられ、50代が239円で最多となっている。
その他の理美容サービス
男性357円に対し女性は2057円と大きく上回る。女性は30代を除き各年代で2000円台と高水準だ。男性も30歳未満が794円と最も高く、若年男性の美容支出の拡大が目立つ。
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