2024年の市場規模は理髪料2304億円、パーマネント代984億円、カット代2304億円　全国家計構造調

Posted on | 12月 21, 2025 | No Comments

2024年の市場規模は理髪料2304億円、パーマネント代984億円、カット代2304億円と試算できる。

総務省は2025年12月19日、2024年調査の全国家計構造調査（旧全国消費実態調査）を公表した。

5年に一度実施される国の基幹統計で、毎月公表される家計調査よりも調査対象が多く、信頼性が高いとされている。

「1世帯当たり1か月の支出」（総世帯）は理髪料359円、パーマネント代153円、カット代359円、他の理美容代2003円（以上、小分類）、中分類の理美容用品は4037円だった。他の理美容代と理美容用品は前回の2019年調査に比べ増えたが、理美容の中核ともいえる理髪料、パーマネント代、カット代は減少した。ただし、この5年間に1世帯当たりの構成人員が減少する一方、世帯数は増加していることを配慮する必要がある。

「1世帯当たり1か月の支出」に世帯数を乗じた数値をみると、理髪料は前回調査比＋3.1％、パーマネント代－21.2％、カット代＋3.7％、他の理美容代＋31.9％、理美容用品＋27.8％になる。理髪料とカット代はほぼ横ばい、パーマネント代は減少、他の理美容代と理美容用品は大幅に伸長した。

同調査は2004年分から公開されており、2019年を100とした指数で長期推移をみると、理髪料は118.9から103.1、パーマネント代は385.3から78.8、他の理美容代は67.1から131.9、理美容用品は92.2から127.8となっている（グラフ）。とくにパーマネント代の落ち込みが大きい。なお、他の理美容代については、2019年調査からカット代が独立するなど内包する細分類が変化しており、参考値として捉える必要がある。

さらに「1世帯当たり1か月の支出」×世帯数に12か月を乗じると年間支払金額（市場規模）がわかる（下の表）。

年間支払金額（市場規模）

＊グラフでは、落ち込みが大きいパーマネント代を加えると、他の項目の差がほとんどなくなるため、外した。

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