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真皮も含めた肌のくすみ解消にアプローチ

Posted on | 11月 30, 2023 | No Comments

biyo_s_logoポーラ化成工業は、真皮メラニンと肌のくすみの関係を研究した結果、①真皮にメラニンが蓄積していると肌がくすんで見える傾向があること、②植物エキスの混合物によってマクロファージによるメラニン分解作用が促進されること、を発見した。

同社の親会社であるポーラ・オルビスHDが2023年11月27日発表した。

同研究成果の一部は2023年8月に開催された第41回 日本美容皮膚科学会総会・学術大会で発表された。ポーラ・オルビスHDはこの知見をもとに、表皮にとどまらず真皮も含めた肌のくすみへの総合的なアプローチの提案に向けて検討を始める。
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真皮メラニンの蓄積により肌がくすんで見える
 肌の「くすみ」とは、一般に肌の明るさが低下した状態とされています。これまで、くすみの原因解明では主に表皮が研究対象とされ、中でもメラニン色素の過剰生成の影響がよく報告されてきました(※1)。一方、より深い部分にある真皮については、表皮から落ち込んだメラニンの存在が知られているものの、生体を傷つけずに真皮中のメラニンを観察することは難しく、くすみとの関係性は分かっていませんでした。

 本研究では新たに光音響法(補足資料1)を用いて真皮中のメラニンを可視化しました。この方法で分析した結果、くすみのある肌では真皮メラニンが多く、肌のくすみには真皮メラニンの影響も無視できないことを明らかにしました(図1、補足資料2)。
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真皮メラニンを分解するマクロファージに着目
 真皮にメラニンが蓄積している肌では、メラニンの落ち込みが多く、分解が追いついていないと考えられます。そこで、改善方策の検討において、免疫細胞の一種であるマクロファージに着目しました(図2)。マクロファージはダメージを受けた組織や細胞、雑菌などの異物を貪食(※2)する役割を持ち、メラニンも取り込むことが報告されています。
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※2 細胞が不要なものを自らの中に取り込み、分解すること。食べる様子に似ていることから「貪食」と表現される。

植物エキス混合物がマクロファージのメラニン分解を促進
 培養マクロファージを用いた実験により、センブリエキスとショウブ根エキスの混合物にメラニン分解の促進効果を見出しました(補足資料3)。本知見により、表皮だけでなく真皮にもアプローチする総合的なくすみ対策が可能になりました。
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タグ: ポーラ, メラニン, 美容サイエンス

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