鈴木政信 国際理容美容専門学校校長 2011年頭所感
Posted on | 1月 1, 2011 | No Comments
多様化する美容産業に適応できる教育を
新年あけましておめでとうございます
皆様には、素晴らしい年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
近年、学歴社会の崩壊で企業の新卒採用意識にも変化が現れてきています。本人の意欲、能力、将来の目標など人物評価が厳しくなり、大学を卒業しても就職活動を続けている就職希望者たちは依然として内定がもらえず厳しい状況に置かれています。
このような厳しい就職状況でもあり昨年から専門学校に進学する学生が6年ぶりに増加傾向に転じて参りました。これも資格取得や専門的な知識技能を修得することで卒業後の就職を有利にしたいと考える傾向が強くなってきているものと考えます。今後は専門学校に期待を寄せる学生が益々増えると感じる半面、若者の仕事に対する考え方は、より現実的で安定志向に偏った傾向になっていくのではと予測されます。
その中で理容・美容・エステ・ネイル関連の専門学校を志す学生も増加傾向になることも期待したいところであります。それにはビューティ産業の魅力をより多くの方に伝えながら、働く人に対して夢や希望が持てる業界になることが必要です。それは我々教育機関もこれまで以上に産学連携をした人材発掘、人材教育は必要不可欠になります。業界の魅力作りは専門学校教育にも大きな責任があります。専門的な技能や知識はもちろんのことの人間性豊かなグローバルゼーションの時代にも適用する「キャリア教育」「専門職教育」を常に意識した教育体制は今年も国際理容美容専門学校の一貫した考え方(デプロマポリシー)として大切にしたいところです。
特に理容・美容専門学校は、入学後資格取得や専門的な知識技能だけ修得することだけが目的・目標となってしまいがちとなります。学生には常に何のために専門的な勉強をしているのか振り返りながら長期的な視点で「学生の時描いた夢が」実現できる職業人教育をしたいと考えます。
社会人として大人として仕事に対する考え方や自己の生きがいは何か、ファシリテーション教育により自己の気づき教育が大切であり、それが卒業後も常に自己啓発できるポジティブな素養と人間性豊かな教育こそ本校の「躾」教育の一つと考えています。
職業人としての人物評価は何が出来るかだけでなく人間性も重要な時代です。常にその点を意識した教育することが本校のデプロマポリシーと新年を迎えて気持ちも新たにしているところです。特に今年は学校としても、ビューティ産業の多様化に適用できる学校教育環境のさらなる充実を図りながら、新たな教育内容を構築する努力をして参りたい所存でございます。
結びになりますが、新年もどうか理容・美容・エステティック・ネイル業界関係各位のご多幸とご発展を心よりお祈り申し上げると共に学校関係者に対する御支援ご鞭撻を昨年同様にお願い申し上げ新年のご挨拶させて頂きます。
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