OMCアジアカップ2012 in 沖縄 に最大の努力を
Posted on | 1月 1, 2012 | No Comments
2012年 年頭所感
大森利夫 全国理容連合会 理事長
新年おめでとうございます。本年が皆さまにとってより良き年になりますよう願っています。
昨年3月の東日本大震災は、かつてない甚大な被害をもたらしました。
全国より温かいご支援を賜りましたこと、厚く御礼を申し上げます。全国理容連合会では、各組合に義援金のお願いをするとともに、私は3月、4月と岩手県、宮城県、福島県に入り、初動見舞金を届けながら被害状況の把握に努めました。被災地の惨状は目を覆うばかりのものでしたので、現場の意見にはすべて「わかった」と応えるのみでした。
平成7年の阪神・淡路大震災を教訓に、東日本大震災においては「被災された方自身が・避難者へ」という、理容ボランティアを基本に実施しました。つまり、復興にむけて立ち上がる理容師を見据えた物資(理容器材等)や義援金の支援に徹したのであります。この取り組みには、国も後押しを決め、訪問理容や仮設店舗を特例的に認める厚生労働省課長通知を発令すると共に、衛生的に訪問理容ができる理容キット(理容器材を入れたバッグ)を補助金対象として予算化、被災理容師に渡して、力強い再生へのスタートとなったのです。(4月、5月の震災理容ボランティアは22,000人を超えた)
そして今、震災から10ヵ月が過ぎようとしていますが、全国からの義援金約8,500万円を含め、連合会経由の支援金は総額2億1,200万円を超え復興再生にむけて応援できましたこと、多くの関係者に感謝します。
24年度は、東日本大震災をふまえて、理容業の果たす責務を考慮して、防災意識を高めつつ、行政との災害時における協定の締結など全国レベルでまとめ、力強く前進したいと存じます。
また、本年2月、沖縄県にて理美容アジア大会(OMCアジアカップ2012)を開催します。日本で初のこの大会は、沖縄県が日本に復帰して40年をむかえる記念事業のプレイベントとして行うことも決定しました。
理美容の大会が国家的事業に加えられたことは、理美容業にとって何よりの喜びであり、最大の努力をする覚悟です。
アジア各国から出場する選手が「世界の恒久平和を願い」、「技を競う」競技が繰り広げられます。併せて「日本が誇る衛生的技術」の礎ともいえる理美容の国家試験制度を世界にむけて発信する機会ととらえています。この国際的な催しを成功に導くため、皆さまのご協力をお願いします。
私はこれまで、「社会貢献」「後継者育成」そして「営業支援」の三つの理念を掲げ、理容ボランティアの日の制定とその実施、理容師育成を目指す全国の高校へ出向いての理容体験学習の全国展開、不況対策の営業支援講習会、理容PR番組の全国放映など、経営向上と業界の発展に資する諸事業を推進してまいりました。本年も、皆さまのサロンと業界に元気を与えられる施策を進めて行きます。どうか旧年にも倍してご指導ご協力くださいますようお願します。
「万物生光輝」皆さま方の幸せを祈念しつつ年頭のごあいさつとします。
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