美容師国家試験に まつ毛エクステ
Posted on | 3月 30, 2022 | No Comments
「まつ毛エクステ」が美容師国家試験に採用される見通しになるとともに、実践的でないと指摘された「オールウェーブ」は令和5年度までに検討、整理されることになった。
順調にいけば、令和5年度から「オールウェーブ」にかわって「まつ毛エクステ」が実技試験で行われる可能性が高い。
厚生労働省の第3回美容師の養成のあり方に関する検討会が2022年3月30日開かれ、これまでの検討を踏まえ、事務局(生活衛生課)が作成した「美容師養成の改善に関する当面の方針」(案)をもとに検討した。
方針案では、国家試験の改善策として「まつ毛エクステンションの実技試験への導入のために必要な取組の推進」を掲げた。試験として実施する場合、公正・公平に行われるかを検討し、可能な場合は準備期間を含め令和4年度中に明らかにするよう求めた。
検討会では、まつ毛エクステの扱いが美容学校によって異なることなどが指摘されていたが、国家試験として導入する場合は、平準化が求められることから、方針案では日本理容美容教育センターが傘下社員校に徹底するとしている。
一方、「オールウェーブ」については、「今後も問うべき課目とすべきか令和5年度の早期に整理する」としている。
さらに、「養成段階の知識技能の取得の推進」として、美容学校の美容実習について、国家試験の課題に偏らない、就職先のニーズも踏まえたものとなるよう要望。臨店での美容実務実習については、生徒による美容行為が可能であることを周知徹底し、未実施校に対し令和4年度中から行うよう努力するよう求めた。
また、就職後の人材育成については、産学連携を促すとともに、全国レベルの取組は厚労省も参加し、産学官で対応する方針を示した。美容店には社会保険の加入、労働基準の遵守などを推進、美容学校は就職後のアグターフォローについてモデルとなる事例を収集し普及をはかるとしている。
検討会は、事務局が方針案を説明したあと、出席した委員がそれぞれ感想や意見を陳述し、方針案を了承した。方針案にもとづき厚生労働省が具体化させることになるが、出席した理容師美容師試験センター、日本理容美容教育センター、全日本美容連合会など公的組織の代表者は厚労省に協力する、という。
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タグ: まつ毛エクステ, 厚生労働省, 美容師実技試験