美容師の養成のあり方に関する検討会 開く
Posted on | 1月 15, 2022 | No Comments
厚生労働省は2022年1月13日、「美容師の養成のあり方に関する検討会」をWeb併用で開催した。美容師実技試験の技術種目を検討する会議で、全美連が実施するアンケート調査などの結果もふまえ、3月末に方向性を出す予定。
美容師実技試験の技術種目については、美容サロン業界の団体(日本美容サロン協議会/JABS)が、「オールウェーブセッティング」など現在需要の少ない技術が採用されていることを問題視し、自民党の有志議員に提起、当時の河野太郎行政改革担当大臣に陳情。昨年7月19日の規制改革推進会議のワーキンググループで検討会の設置が決まり、実技試験の技術種目を検討することになった。
第1回目となる検討会には学識経験者(座長)らのほか、吉井眞人全美連理事長やJABSの代表者、美容学校代表者、日本理容美容教育センター、理容師美容師試験研修センターらの代表者らが出席して開かれ、事務局が美容師制度の概要説明するとともに、美容師の養成に係る主な検討課題について、今後のスケジュールについてなどを検討した。
現状の実技試験科目は、カットのほか、ワインディングとオールウエーブセッティングのどちらかが実施されている。ワインディングについては俎上に上がっていないが、オールウエーブセッティングについては、現在では需要が少なく現状に合っていないと指摘され、これに替えて、成長しているまつげエクステなどを採用するのが適当とする意見がある。
しかし美容業界の正確な状況が不明確なこともあり、全美連では美容師を対象にアンケート調査で営業の実態や美容師の意識を調査することが前提とし、調査を実施する。調査では、カット、ワインディングとオールウエーブセッティングをピンカールとフィンガーウエーブにわけて、必要か不必要かなどを尋ねる。
なお、検討会はアンケート結果を踏まえ次回(3月上旬予定)検討会を開き、同月下旬には方向性をだして終える予定。
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