オールウェーブセッティング 新たな試験内容で令和11年から実施
Posted on | 7月 4, 2023 | No Comments
美容師国家試験実技試験科目の「オールウェーブセッティング」が現在にニーズにそった内容に変更され、令和11年の国家試験から新課題として実技試験として行われる。また、まつ毛エクステンションの実技試験採用については、養成施設での美容実習の実施状況をみて導入を判断することになった。
厚生労働省は2023年7月4日、第5回「美容師の養成のあり方に関する検討会」を開催。前回検討会の審議を踏まえ、事務局(同省医薬・生活衛生局生活衛生課)が作成した「令和5年度以降の対応案」を了承し、閉会した。
対応案は前回(6月20日開催)の事務局素案にもとづく内容となっている。
まつ毛エクステンションの試験採用については、美容師養成施設の「まつ毛エクステンション」教育状況を、令和5年度から毎年度、厚生労働省から都道府県を通じて調査を行い公表することにし、全国の美容師養成施設が必修課目の美容実習で「まつ毛エクステンション」の教育が行われるよう取り組むとともに、生徒の美容実習状況が確認された段階で、関係者の意見を聞き、実技試験への導入を判断する。その上で、さらに具体的なプロセスについて検討することになった。
まつ毛エクステンション以外のヘアカラーなどの実技試験の可能性についても引き続き検討する。
美容室の現場で需要が少ないと指摘された「オールウェーブセッティング」については、検討会で美容に必要な基礎的技術の集約であることが確認されたとし、現在のニーズにふさわしい内容にし、より幅広く美容師としての基礎的技術を検証することができる試験として名称も含めて見直すことにした。
具体的には、理容師美容師試験研修センターで試験内容を見直し、令和7年度までに技術・審査マニュアルを策定、養成施設の教員らへ周知したうえで、令和9年度から新実技の内容の教育を実施。令和11年2月の国家試験から新試験に移行する。
また、美容所における生徒の実務実習については、早期離職を避けるために必要であるとし、より成果の上がる実務実習にすることにした。具体的には、美容師養成施設の実務実習の実施状況について、令和5年度から毎年度、厚生労働省から都道府県を通じて調査を行い公表するとともに、好事例などを養成施設や美容所などに周知することになった。
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