皮膚にダメージを与える石油系界面活性剤
Posted on | 5月 15, 2018 | No Comments
化粧品のなかには、肌への浸透をうたったものがあります。肌に浸透することで、化粧品に含まれた成分が効果的にはたらくことをイメージした表現ですが、小さな文字で「角質層までの浸透」としています。
肌は外部からの異物の侵入を防ぎます。ですから化粧品も肌から浸透することは基本的にありません。肌の表面に付着するだけで、せいぜい角質層までです。化粧品の効果としては、肌に潤いを与える程度です。それで十分なのです。
化粧品には、界面活性剤が含まれています。油分と水分を同化させるために使われるのですが、石油系の界面活性剤は肌に悪い影響を与えます。肌のクスミや乾燥肌は石油系界面活性剤が広く使われるようになってから、多く現れるようになった症状といえます。
石油系界面活性剤は皮膚に付着すると、リン脂質について細胞の表面を解かしてしまい、皮膚細胞を損なう恐れがあります。皮膚細胞は28日周期で生まれ変わりますので、界面活性剤も自然に体外に放出されるので、小量なら問題ないのですが、毎日使うとなると問題です。
化粧品に含まれる石油系界面活性剤の質、使用する人の個人差もありますが、継続して使い続けることで、クスミや乾燥肌になる可能性が高まります。若いころは問題なくても、中高年になると現れる可能性があります。
肌は、皮脂腺、汗腺から皮脂、汗が分泌されます。この皮脂、汗と角質層にあるセラミド成分などからなる、ナチュラルモイスチャー成分が肌の健康に有効にはたらいています。健康肌はナチュラルモイスチャー成分から生まれます。
ナチュラルモイスチャー成分が大切だからといって、洗顔は不要かというと、やはり清潔を保つ上で洗顔はします。洗いすぎない程度の洗顔で十分です。
いづれにしても、化粧品を過度に使用するのは、健康肌を維持する上では避けるべきです。
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