免疫美容 事始め
Posted on | 4月 14, 2018 | No Comments
30年以上もむかしの話です。
行きつけの飲み屋で、たまに会う女性客がいました。話を交わすようになり、その女性が肌で悩んでることを知りました。一種の黒皮症でした。
明るい昼間は出歩くのを避けているほど深刻で、憂さを晴らしに飲み屋に来ていることを話してくれました。
その女性と出会ったのが、私が免疫美容化粧品の開発に取り組むきっかけでした。まだ、肌の免疫など知りませんでしたが、結果としてそこに行き着くことになったのです。
仕事が一段落していた私は、彼女の話を聞いて、肌の悩みを抱える女性のためにと一念発起しました。肌の生理現象に対する素朴な興味もありました。肌に関する専門書、化粧品に関する専門書を日夜、読みあさり、研究に没頭しました。
そこで感じたのが、普段多くの女性が毎日使っている化粧品に対する疑念です。
専門書を読みあさるうちに、ドイツ人科学者が発見したランゲルハンス細胞に行き着き、その細胞の働きについて考察をはじめたのです。30年以上も前のことで、ランゲルハンス細胞の存在は知られていましたが、その役割については明らかにされていない時代でした。
ランゲルハンス細胞は、外部から異物の侵入を感知する役割があり、その情報を防御をつかさどる部位に連絡し、異物の侵入を阻止し身体を守るという仮説をたてたのです。これが肌免疫にもとづく免疫美容の理論です。
この仮説は後に科学的に立証されるのですが、この仮説を思いついたとき、私は化粧品はこの肌免疫に悪い影響を与える可能性があるのではないかと思ったのです。
使用する化粧品、使用頻度、使用期間、そして個人差もありますが、化粧品を使い続けることで、クスミやシミなどの発生をもたらすのではないかと思ったのです。
知り合いの化粧品メーカーの役員が「女性は化粧品を買うのではなく、化粧品を通して美しくなる、という夢を買っているのです」といっていたのを思い出します。まさにその通りです。ただし夢を買うだけならいいのですが、その結果肌を損なうこともある、危険な夢を買っているのです。
免疫美容化粧品は、紆余曲折の苦労の末、ようやく完成しました。飲み屋で会った女性に試してもらおうと思ったのですが、すでに飲み屋は廃業していました。
免疫美容は、人間が本来持っている肌の免疫機能を最大限に引き出し、健康で美しい肌にする美容法です。過度な手入れ、過度な化粧品の使用は禁物です。そして、免疫美容化粧品は、これまでの化粧品の常識を覆す化粧品です。
アミノ酸研究家(NPO法人日本免疫美容教会顧問)・小山秀男
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