理美容業界の信頼を揺るがす非正規流通
Posted on | 5月 23, 2017 | No Comments
非正規流通の問題が、5月10日開催の全美連第371理事会で、理事から指摘されました。理美容業界の非正規流通問題は、いまに始まったことではありませんが、根深いものがあります。
理事によると、理美容業界でも有名なメーカーの製品が量販店で安売りされていた、とのことです。ご自身がディーラーから仕入れる値段よりも安く売られていたそうで、しかもその情報をお客様から教えられた、といいます。
量販店がまだないころ、業界専門メーカーの商品がアメ横で投げ売りされていた、そんな時代もありました。いま非正規流通品が流れるのは、量販店とネットです。
業界で名の知れたメーカーの業界専売品が、定価の半値以下で売られていることもあります。常時ではないので、運が良ければ正規流通で仕入れるより安価で購入できるかもしれません。
アメ横で、いわゆるバッタ屋が扱っていたむかしと違い、ネットに業界専売品が格安で登場するのは露出度が格段に違います。美容室クオリティの商品といえば高品質なイメージで通っていますが、そんな高品質のはずの商品が定価の半値以下で叩き売られては、ブランドイメージは台無しです。
しかも理美容店での店販値段より安いとなると、扱っているサロンにクレームが来るかも知れませんし、ネットをしている人ならサロンでの購入を控えるでしょう。個々のサロンの信頼度の低下もさることながら、理美容業界全体の信頼度にもつながります。
非正規流通は、理美容業界に限ったことではありませんが、業界そのものの信頼に係わる重大な問題と認識すべきです。そうはいっても、この問題、50年経っても解決できないのでは、この業界の製造業者・流通業者には残念ながら、その能力がないようです。
理美容業界には、いま根本的な変革が必要です。
タグ: 理美容ラウンジ, 非正規流通, 非正規流通問題