理美容室の値上げでも9割が利用継続　「美容センサス2025年下期」発表　男性美容が加速

Posted on | 12月 11, 2025 | No Comments

理美容室が料金を値上げしても利用を続けたいという女性は91.3％、男性は89.7％となり、値上げによる離客は1割程度にとどまる見込みだとする調査結果が発表された。

美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」（株式会社リクルート）は2025年12月11日、全国の人口20万人以上の都市に居住する15～69歳の男女1万3,200人を対象に実施した「美容センサス2025年下期」の結果を公表した。

本調査は、理美容室（ヘアサロン）に加え、ネイルサロン、アイビューティーサロン、エステサロン、リラクサロンも対象にしている。その中で、値上げ後も理美容室を利用し続けたいという回答が最も高く、理美容サービスが利用者にとって“必需サービス”的な位置づけにあることがうかがえる結果となった。

継続利用したい理由（複数回答）としては、女性は①「自宅から近い、通いやすい場所にある」（39.9％）、②「スタッフの技術が高い」（31.4％）、③「スタッフの接客が良い」（29.0％）が上位だった。男性は①「自宅から近い、通いやすい場所にある」（34.7％）、②「スタッフの技術が高い」（25.4％）、③「都合のよい時間に利用できる」（23.6％）が続いた。立地と技術力が継続利用の決め手だといえる。

また、「美容センサス2025年下期」では、男性、特に20代男性の美容意識と支出の伸びが顕著だった。

＜美容センサス2025年下期の主なトピック＞

【美容意識・購買行動編】
・男性20代のメイク購入率が初の3割超え。過去最高の34.8％に達した。
・物価高でも「ヘアサロン」は約9割が利用継続を希望。
・男性向けコスメの高単価化が進行。「フェイスパウダー」は前年から3,000円以上アップ。
・値上げ時のサロン利用では、ヘアサロンが約9割、アイビューティーサロンは7割近くが継続意向を示した。

【美容医療編】
・20代男性の美容医療利用率が22.8％に達し、同年代女性を上回った。
・施術費用は男女とも下落傾向で、女性の医療脱毛は前年より2万円以上低下。
・リピート意欲も高く、20代男性の約8割がリピート契約を経験している。

【ジム・ヨガ・フィットネス編】
・市場規模は6,404億円。
・男性市場は3年連続で拡大し、特に20代男性の「マンツーマン指導」利用が増加。
・利用目的には男女差があり、男性は「筋力アップ」、女性は「体型維持」が中心となっている。

＜調査概要＞
調査名 ：「美容センサス2025年下期（美容と健康に対する意識調査）」

調査手法：インターネットリサーチ

調査期間：2025年8月4日（月）～8月18日（月）

調査対象：全国、人口20万人以上の都市に居住する15～69歳の男女各6,600人

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