美容師の働き方改革へ シェアサロン連携の新モデルが登場
Posted on | 12月 7, 2025 | No Comments
正社員・フリーランス・業務委託・シェアサロンを組み合わせたハイブリッド型の美容サロン経営モデルが登場した。
株式会社クラウドビューティは2025年12月6日、合同会社勝増が運営するヘアサロン「BellaBeau」が、同社のスペースマッチングサービス「BEAUTY SHARE」を活用し、業務委託美容師の募集を開始したと発表した。

美容師やネイリストなどの美容従事者の間では、長時間労働や固定シフトといった従来の働き方に限界を感じる声が増えている。こうした課題に対し、「BellaBeau」はBEAUTY SHAREを活用することで、場所提供と人材確保を両立する新しい経営スタイルを採用した。
■ 働き方の多様化が求められる美容業界
美容従事者は、勤務時間の長さやシフトの固定化、家庭との両立など、多くの働き方の悩みを抱えやすいといわれている。近年、フリーランスや業務委託、シェアサロンなど、より柔軟な働き方を望む声が急増しており、美容業界全体でも多様性を受け入れる体制整備が重要なテーマとなっている。
■ BellaBeauの取り組み
BellaBeauでは、従来から正社員2名、フリーランス1名、業務委託2名という柔軟な人員構成を採用してきた。今回、面貸しに加えて外部の業務委託美容師の募集を開始した背景について、代表の勝俣利彦氏は次のように語る。
「美容師がキャリアを通じて得るべき価値は、収入や労働時間といった単一の指標では測れない。自身の働き方を主体的に選び、継続可能なキャリアを築けることが幸福度向上につながると考えている」
勝俣氏はスタッフの働きやすさを最優先に、休憩しやすい環境づくりや情報共有の整備、出産・育児に対応した働き方のサポート、外部フリーランスの受け入れによる技術交流の促進など、幅広い取り組みを進めている。これらはすべて、美容師としての幸福度を高めるという理念に基づくものだ。
これらの取り組みは、美容師にとっての「自分らしい働き方」や「キャリア形成」「家庭との両立」を支援するとともに、サロン側の環境改善にも寄与する、としている。
本事例は、サロン経営の持続性を確保しながら、美容師のワークライフバランス向上も実現する先行モデルとして注目を集めそうだ。
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