美容師一人にひとつのEC SALON TOWNがディーラー連携新スキーム
Posted on | 12月 13, 2025 | No Comments
株式会社サロンタウンは2025年12月11日、美容室専用EC「SALON TOWN」と美容ディーラー各社が連携し、無在庫で物販が可能となる新スキームの提供を開始したと発表した。
美容師一人ひとりが在庫リスクを負うことなく、自分専用のECを持てる点が最大の特徴だ。
本スキームでは、ディーラー各社がメーカー正規ルートで商品を仕入れ、物流および在庫管理を担う。一方、SALON TOWNはECシステムと会員管理を担当する分業体制を採用した。これにより、美容師や美容室は在庫管理や発送業務から解放され、サロン専売品を安心して顧客に提案できる環境が整う。
利用の流れは、美容師・美容室がSALON TOWNに登録し専用ECアカウントを取得することから始まる。顧客はEC上のマイページに表示される会員バーコードを保有し、オンライン購入時の履歴が紹介元の美容師・美容室に紐づく仕組みだ。売上の一部は還元され、無在庫でありながら物販収益を確保できる構造となっている。
背景には、物価高や人件費上昇による経営環境の悪化に加え、サロン専売品の在庫負担やEC運用の煩雑さ、不正流通の問題がある。SALON TOWNとディーラー各社は、こうした課題に対応するため、「美容師一人にひとつのEC」を無在庫で実現するエコシステムの構築を目指した。
また、EC登録における不正防止策として、ワンタイムパスワード(OTP)と位置情報を組み合わせた独自の登録システムを導入した。サロン半径500メートル以内で、かつ発行から1分以内のOTPでなければ登録できない仕組みとすることで、店舗外からの不正登録やコード拡散を抑止する。これにより、真面目に顧客対応を行う美容師・サロンが正当に評価される環境を整える狙いだ。
さらにSALON TOWNのECには、AIによるレコメンド機能を搭載した。購買履歴や閲覧情報、年齢や髪質、将来的には施術履歴などをもとに、顧客一人ひとりに最適な商品を提案する。オンライン上で「専属のビューティコンシェルジュ」が寄り添うような体験を提供し、顧客満足度と物販売上の両立を図る。
同社は今後、2026年の本格ローンチに向けてディーラー連携を拡大し、全国展開を視野に入れる。また、個人サロンや一人サロン向けの新たな予約システム開発も進めており、ECと予約を軸にした次世代のサロン基盤づくりを加速させる構えだ。
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