高い料金を払っても行きたい理美容店に
Posted on | 3月 14, 2017 | No Comments
美容業界は、いま価格競争に陥っている。どの店もカット&ブロー中心の営業では価格競争になる。
価格競争になって料金が下がれば、利用者は歓迎する。その結果、利用回数は増えた。しかし、売上が増えたのは大手の企業サロンばかりで、価格競争になれば資本力のある企業サロンにはかなわない。大半を占める一般の美容店は売上げを減らしている。
一般の美容店は、カット%ブロー以外の美容の技術に積極的に取り組むべきだ、と再三提唱してきた。消費者の中には、低価格のカット店、カット+ヘアカラー店に満足している人ばかりではない。
美容の技術は多岐にわたる。多くの美容師さんは、カット%ブロー以外にも美容の技術を持っているはずだ。メニューには、カット&ブローのほかに、パーマネントやヘアカラーを掲げている店が多い。しかし、これでは店の特徴はだせない。
「何でもできます」は、「何もない」のと同じだ。他店にはない、オリジナルな技術やサービスを提案することが大切だ。その一つとして、「匠の技」、つまりピンカールや結上げ、アップスタイルの導入を提言してきた。接客では、マニュアル通りの接客しかしないチェーン店のスタッフではできない、たとえば「正しいエコひいき」もある。
すべての利用者を相手にするのではなく、お店の提供する独自のサービスに共感してくれ、高い料金を払っても来てくれる顧客を発掘することだ。大変かも知れないが彼らは固定客、ファン客になってくれるはずだ。
価格競争に参入するのは愚の骨頂といえる。高料金を払ってでも行きたくなる、そんな美容店を目指すべきだ。と同時にいま来店してくださる顧客を大切にすることも忘れてはならない。地域性の高い美容業は、客が客を呼ぶことで繁盛する。
【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/
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