まつ毛エクステンション「教育プログラム検討委員会」(仮称)設置
Posted on | 10月 18, 2012 | No Comments
全美連が運営
厚生労働省は2012年10月17日、まつ毛エクステンションなどを検討する衛生問題検討委員会を開き、前回まとめた論点整理にもとづき、まつ毛エクステンションの「教育プログラム検討委員会」(仮称)を設置することを決めた。
同検討委員会は、旅館業の規制緩和問題などに結論が出たため、いったん散会、厚生労働省は改めて検討会を設け、まつ毛エクステンション問題を引き続き検討する。
検討会の正式名称は「平成24年度第4回生活衛生関係営業等衛生問題検討委員会」。厚生労働省健康局生活衛生課の運営。
設置される「教育プログラム検討委員会」は衛生問題検討委員会の分科会(ワーキンググループ)的な位置づけで、検討内容や結果は衛生問題検討委員会に報告する。
通常は生活衛生課が運営するが、この委員会は異例で全美連(全日本美容業生活衛生同業組合連合会)が運営する。
検討事項は
教育プログラムの内容(必要な知識と技術、時間等)
教育プログラムの実施体制(実施機関、教科書の取り扱い、修了者の証明等)
情報提供のあり方
などを検討する。委員会では骨子となる枠組みを決め、詳細については別に決めるという。
委員会の構成員は
全日本美容業生活衛生同業組合連合会
日本理容美容教育センター
まつ毛エクステンションの施術関係者
眼科・皮膚科等の有識者
また、オブザーバーとして厚生労働省が参画する。
検討会では「スピード感を持って結論を出して欲しい」といった構成員から要望がだされたが、10月15日の全美連理事会では来年3月を目途に結論を出したい、としている。
「教育プログラム検討委員会」での検討結果は衛生問題検討委員会の承認を受けて,実際の美容師教育に反映される。既卒の美容師に対しては希望者に、まつ毛エクステンション教育を実施し、修了証明を発行することになる見込み。
また、無資格者のまつ毛エクステンション施術者は、美容師免許の取得を前提に、美容師の指導のもとに暫定的に行うことができる。
検討会では、利害関係のある全美連が委員会を運営することに対する懸念や、教育プログラムによる人的な整備に続いて、施設などの整備が今後課題になるのでは、といった意見があった。
その一方で、生衛業を所管する地方公務員の構成員からは、エステティックなどを含めて、実態を把握するのは難しく、「現状は見て見ぬふりをしている」と、無資格者への取り締まりが困難な状況が語られた。
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タグ: まつ毛エクステンション, 全美連, 厚生労働省健康局生活衛生課