拡大基調続くネイル産業 「ネイル白書2012-13」より
Posted on | 10月 12, 2012 | 2 Comments
デフレ経済下、美容、理容、エステティックなど美容産業は総じて縮小傾向にあるなか、ネイルは堅調に推移しており、2012年は前年比3.9%増の2,165億円の市場規模、店舗数は2万1500店(前年比10.3%増)に増える見込みだ、という。
2007年~2008年当時の急成長に比べると,ここ数年は伸びが鈍化しているが、米国では、5万1244店のネイルサロン(2011年)があり、2012年は73億ドル(約5700億円)の市場規模が見込まれていることから、米国の人口が2倍あることを前提にしても、日本のネイル産業の伸びしろは、まだありそうだ。
日本ネイリスト協会は2012年10月9日、最新のネイル市場動向を示す「ネイル白書2012-13」を発表した。
ネイル白書は、2008年、2010年に続き、3回目の発刊。
今回は、ネイル事業を展開するメーカー、ディーラー(卸業者)、スクール、ネイルサロン、ヘアサロンといった様々な企業に対するアンケート及びヒアリングに加えて、幅広い年齢層の消費者意識調査などを実施した。
以下はネイル白書より。
【市場規模の推移】
ネイル産業全体の売上は、2010年にリーマンショック以降の景気後退から立ち直りを見せたものの、2011年は東日本大震災や原発事故によってレジャーや外出を控えるなどの自粛ムードの中で再ひ市場の成長性が鈍化した。しかしながら、ネイルをする消費者は堅調に増加しており、2011年は前年比で102.5%の2,005億円、2012年には前年比103.9%の2,165億円にまで達するものと見込んでいる。(市場推移は富士経済調査に基づく)
【ネイルサロンの動向】
ネイルサービスを行う店舗(ネイルサロン他)は2011年には19,500店と増加し、ジェルネイルを中心として確実に消費者に浸透していると言え、それに伴って競争激化によるサービス価格の低下も起き,1店舗当たりの売上高は2009年を頂点に減収傾向にある。
さらに、数字に表れない、セルフネイル(自分自身でネイルを行う)、ホームネイル(自宅等で、近親者、友人等にネイルを施術する〉を楽しむ消費者も急増している。
こうした傾向から、金額ベースでの市場規模の拡大傾向は鈍化しているものの、ネイルサービスを日常的に利用している、利用経験があるとする消費者は着実に増加しており、消費者や施術数換算の数量ベースでは依然として高い成長率を維持していると推測できる。
今後は未だネイルサービスの経験がない、もしくは馴染みが薄い団塊世代や男性層を取り込んでいくことが課題として挙げられ、こうしだ未経験層の取り込みが進めば、さらなる市場規模の広大が期待される。
タグ: ネイル白書, 日本ネイリスト協会, 調査
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Comments
2 Responses to “拡大基調続くネイル産業 「ネイル白書2012-13」より”
5月 13th, 2013 @ 11:25 PM
[...] 理美容ニュースより http://ribiyo-news.sakura.ne.jp/?p=8625 [...]
9月 14th, 2013 @ 11:00 PM
[...] 外部サイト参照⇒ネイル市場規模の推移 [...]