ネイルギフトで潜在需要を掘り起こし
Posted on | 9月 17, 2017 | No Comments
40代以上の女性は「ネイルケアに興味はあるが、お金がかかるからしない」という調査結果が2017年9月15日発表された。NPO法人 日本ネイリスト協会の調査による。
この結果から同協会は、若い世代が母親・祖母らシニア世代に「ネイルケア体験ギフト」を贈ることが、ひとつの文化となっていくのではないかと予測。敬老の日や母の日、また誕生日など、子供世代が母親あるいは祖母らへ感謝の気持ちを伝える機会での利用が考えられ、贈られるシニア世代にとっては、自らお金をかけずにネイルケアを体験できるだけでなく、忘れかけていたオシャレへの意識を取り戻し、生活のハリにつながるものとなる、としている。
同協会ではネイルギフトがネイルの潜在需要を掘り起こし、ネイル市場の拡大につながるものと期待している。
以下、調査結果(サマリー)
■ネイルケアを実行している人は約23%、コストにはシビア
「Q 普段ネイルケアをしていますか」に対する回答は、「特にしていない」が77%を占めました。
「特にしていない」中の41.4%は、ネイルを「したいと思う(10.6%)」「興味がある(30.8%)」と考えていることも明らかになっています。
「したい」「興味はある」けれど、「特にしていない」。その一番の理由はコストにあるようです。
「ネイルケアを特にしていない」方々の52.6%が、「お金をかけたくない」と回答しています。
●ネイルケアを しない理由 しない理由
お金をかけたくない 52.6%
時間をかけたくない 32.5%
何をしたらいいかわからない 18.9%
■体験してみて分かる、ネイルケアの良さ
「ネイルケアをしている」と回答された方にその目的を聞いたところ(複数回答)、「ファッションとして(55.6%)」「美容のため(34.4%)」「健康(衛生)のため(26.6%)」などが挙がる中で、「気分が良くなるから」との回答が40%にも上り、精神面でも良い影響が期待できることを示しています。
またネイルケアを実行されている方の実に半数以上が「70歳以上までネイルケアを続けたい」と回答しています。
ネイルケアの良さは、一度体験してみなければ分かりにくいということなのかもしれません。
■ギフトとしてなら、体験してみたい
全回答者を対象にした「ネイルケアをしているシニア世代の方々をどう思いますか?」(複数回答)という質問に対しては、「おしゃれ」「若々しい」といった肯定的な意見が多数を占め、「みっともない」「恥ずかしい」「若作り」などの否定的な意見は少数でした。社会的にも、シニア世代がおしゃれをすることへの抵抗感は少なくなっていることが分かります。
一方「金銭的に余裕がありそう」という回答も多く、ここでも彼女たちのコストへのシビアさが浮き彫りになっています。しかし逆を考えれば、ギフトとしてネイルケアを体験できるなら、試してみたいと考える女性は多いということになりそうです。
■調査概要
調査対象:40歳以上の女性(最高年齢:87歳 平均57.9歳)
有効回答数:392人/実施期間:2017年9月
(情報/ニュースリリース)
タグ: ネイルギフト, 日本ネイリスト協会, 調査