パーマネントウエーブ用剤の出荷量 10年間で半減
Posted on | 1月 1, 2012 | No Comments
美容業界あげてパーマの復権運動に取り組んでいるが、パーマの需要をパーマネントウエーブ用剤の出荷統計から見てみると、平成12年に比べると平成22年は半減している。いくらカットが伸びているとはいっても高額メニューのパーマが半減しては、美容室の経営は厳しい。
厚生労働省の薬事工業生産動態統計調査によると、平成12年のパーマネントウエーブ用剤の出荷量は1万0284千tだったが、最新のデータである平成22年の出荷量は▼53.8%の4755千tに落ち込んでいる。
これは、チオグリコール酸とシステイン、縮毛矯正剤を合わせたパーマ用剤のデータだが、目を覆うばかりの激減ぶりだ。
データはその年の出荷量なので、出荷年に全量が消費されたわけではないが、経年の推移をみればパーマの需要動向は判断できる。
平成13年に6.5%ほど増えたものの以降、コンスタントに減り続け、平成20年には▼48.2%に。
平成21年は、パーマの復権運動が効を奏したと思いたいが、▼43.3%と持ち直した。しかし、最新の平成22年には前期の通りの結果になってしまった。
金額ベースでは、パーマ用剤の料金が上昇しているので半減はしていないものの、それに近いところまで落ち込んでいる。パーマ用剤を使用する美容室にとってはパーマ用剤は高くなり、パーマ客は減る、という厳しい状況にある。
一方、染毛剤は平成18年当時に比べると減ってはいるが、平成12年より平成22年の方が出荷量は増えている。ヘアカラーはプロユースは減っているようだが、その分ホームユースが増えているからだろう。
染毛剤に関しては、メーカーと美容室とでは温度差があるのは仕方がないが、パーマに関しては一体である。
パーマ客が減れば美容室の経営は厳しくなり、用剤のメーカーも出荷量が減り、経営は厳しくなる。
前述の通り、いま美容業界上げてパーマ復権運動に取り組んでいる。その結果に期待したい。
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