ユキツバキエキスにメラニン抑制効果
Posted on | 3月 10, 2025 | No Comments
日本メナード化粧品は、同社が独自開発したユキツバキエキスに表皮と真皮を隔てる基底膜を修復する効果を見出しているが、さらにシミ部位の基底膜を修復することでメラノサイトの活性化を抑制し、過剰なメラニン生成を抑える効果があることを発見した。
同社が2025年2月27日発表した。
同社は、ユキツバキエキスはシミ対策に効果的なエキスとして期待される、としている。
皮膚のシミは、紫外線の影響によりメラノサイトが活性化され、メラニンが過剰に生成されることで生じます。さらに、これまでの研究から、シミ部位でみられる基底膜の脆弱化もメラノサイトの活性化を引き起こすことが明らかになりました。活性化したメラノサイトは、メラニンを過剰に生成するとともに、周囲の細胞へのメラニンの受け渡しも活発になっているため、シミ部位にメラニンを蓄積させてしまいます。
メナードではこれまでに、独自開発したユキツバキエキスに基底膜の修復を促進する効果があることを見出しました。さらに今回、ユキツバキエキスが基底膜を修復することで、メラノサイトの活性化を抑え、過剰なメラニン生成を抑制できることを確認しました。このことから、ユキツバキエキスは、基底膜の修復を促すとともに、メラノサイトの活性化を抑制することで、シミの予防・改善に効果的であると考えられました。
<参考資料>
1.シミ部位における基底膜の脆弱化と過剰なメラニン生成
基底膜は、表皮と真皮の境として重要な役割を果たしています。これまでの研究から、一時的に基底膜が傷ついても、真皮幹細胞がエクソソームを介して表皮細胞に働きかけ、修復を促すことがわかっています。さらに、シミ部位では、基底膜の脆弱化によって真皮にメラニンが移行し、このメラニンを真皮幹細胞が取り込むと、本来持っていた基底膜の修復機能が低下してしまうこともわかっています。つまり、シミ部位では、基底膜の修復が滞ってメラニンが真皮に移行し続けることで、さらに真皮幹細胞がメラニンを取り込み、ますます基底膜が修復できなくなるという負のスパイラルが生じています(図1)。
図1 シミ部位の真皮にメラニンが蓄積する負のスパイラル
また、最近の研究では、基底膜が脆弱な状態だと、メラノサイトが基底膜と接着できないために活性化し、メラニンを過剰に生成することもわかってきました(図2)
図2 基底膜脆弱化によるメラノサイトの活性化
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