訪問理美容サービスで、笑顔になり活力があふれる

Posted on | 1月 18, 2025 | No Comments

高齢化社会において理美容が担う役割の大きさが改めて浮き彫りにした調査結果が発表された。

「ホットペッパービューティーアカデミー」（リクルート）は2025年1月17日、「訪問理美容サービスに関する利用実態調査2024」を発表。
全国のケアマネジャー（介護支援専門員）、要支援者・要介護者と同居されている家族を対象にした調査で、家族（在宅）調査ではサービス利用率は31.4％にとどまったが、利用した家族の半数以上が「訪問理美容サービスによる介護状態の改善を実感している」と回答。高齢者がおしゃれを楽しみ、きれいになることで元気になり介護度の改善につながる、と認識している。ケアマネージャー（施設）調査はサービスの利用率は71.1%で前年から6.9ポイント増加。ケアマネジャーの72.8%がサービスの効果を認識している。



利用メニューは「ヘアカット」が98％
訪問理美容サービス利用者が利用したことのあるメニューは、「ヘアカット」がケアマネジャー(施設)で98.1％、家族で97.8％、「シャンプー」がケアマネジャー(施設)で60.4％、ご家族（在宅）で47.8％、「髭剃り・うぶ毛剃り」がケアマネジャー(施設)で52.8％、ご家族（在宅）で35.7％だった。


平均カット料金は上昇
1回あたりの平均カット料金はケアマネジャー(施設)は2,167 円で前年より218円アップ、家族は 2,982円で前年より40円アップ。
料金の分布を見るとケアマネジャーでは「～2,000円」が最も多く、家族では「～4,000円」が最も多い。また、家族では「5,000円よりも上」が7.9％と、高価格帯の利用も一定数ある。


9割近くが訪問理美容サービスに満足
訪問理美容サービスに対する満足度は、ケアマネジャーで88.9％、家族で88.0%が満足（とても満足＋まあ満足）と総じて高い。


サービス利用後、笑顔になり、活力があふれる
サービス利用後の具体的な変化について最も割合が高かったのは「笑顔になる」（ケアマネジャー55.6%・ご家族51.9%）、次に「活力があふれた様子になる」（ケアマネジャー48.1％・家族24.4％）、「会話が活発になる」（ケアマネジャー39.5％・ご家族22.6％）と続く。サービス利用による良い影響を感じている方が多いことがわかる。


物価高でも利用に大きな変化は見られない
物価高による利用の変化は、ケアマネジャーの67.9%、家族の72.5%が「特に変化はない」と回答。利用増（利用の頻度を増やした＋利用していなかったが、利用を始めた）はケアマネジャーで22.6％、家族で20.9％、利用減（利用の頻度を減らした＋利用していたが、利用をやめた）はケアマネジャー（施設）で9.4％、ご家族（在宅）で6.6％と、物価高の影響はあまり見られなかった。

決済は8割が現金
また、キャッシュレス決済が進む中で、「決済方法」の調査では8割前後が現金を利用しているものの、クレジットカードやコード決済などのキャッシュレス決済を望む声も少なくないのがわかった。

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