理美容師の転職者 1年以内10.4%、3年以内21.9%
Posted on | 12月 26, 2024 | No Comments
日本理容美容教育センターが調査
1年以内に理容所・美容所を退職する新卒理美容師は19.7%、3年以内は40.9%という調査結果が、2024年12月25日開かれた厚生労働省の第3回理容師・美容師専門委員会で資料として公開された。
退職者の多くは同業他店に就職しており、他業への転職者は1年以内10.4%、3年以内21.9%になる。この調査は日本理容美容教育センターが2024年8月に社員校に行ったもので、社員校が把握している卒業者の離職状況になる。回答は社員校258校中231校。把握している卒業生は1年以内は1万7840人、3年以内は1万4394人。
理美容業界では、新卒理美容師の離職率は高いとされ、1年以内約30%、3年以内約50%の数字が通用している。このデータを一つの理由として「理容師・美容師専門委員会」が開催され、理美容師教育の見直しを含めた検討することになった経緯がある。しかし、このデータそのものを疑問視していたのが委員の谷本穎昭日本理容美容教育センター理事長で、同センターが改めて調査した。
この調査結果によると、離職率は他の職業と比べて高いとはいえず、現行の理美容師教育に関して特段の問題はないことになる。
なお、前述の「1年以内30%、3年以内50%の離職者」に関するデータは「新規短大等卒就職者の産業別離職状況」(厚生労働省、平成28年調査)をはじめ、各調査でバラツキはあるが似かよった結果が出ている。
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