「顧客数の減少」 美容業でより深刻
Posted on | 11月 11, 2024 | No Comments
主な経営上の問題点(2024年7~9月期)
理美容業の「主な経営上の問題点」(2つまでの複数回答)は、理美容業とも全体的に緩やかな改善傾向がみられるが、「顧客数の減少」は高い水準で推移している。
「顧客数の減少」に関して美容業は、前期比、前年同期比とも悪化。コロナ禍当時は80%を超えていたものの徐々に改善されてきているが、2023年1期以来50%台にとどまっている。美容業の顧客減は深刻といえる。
一方、理容業の「顧客数の減少」は2021年は70%台、2022年は60%台、2023年は50%台、今年は40%台と緩やかだが着実に改善している。
生活衛生関係営業の景気動向等調査(2024年7~9月期、日本政策金融公庫)より。
主な経営上の問題点
理容業
項目 / 今期 : 前期比 : 前年同期
顧客数の減少 / 46.9 : -2.9 : -3.3
客単価の低下 / 17.3 : -5.3 : -1.5
原価を価格に転嫁できない / 30.8 : -3.5 : -0.7
店舗施設の狭隘・老朽化 / 19.4 : 0.6 : 3.5
後継者難 / 7.6 : 0.0 : 0.6
従業員の確保難 / 10.2 : -0.5 : -1.6
事業資金借り入れ難 / 1.9 : 0.7 : 0.7
その他 / 4.3 : 0.5 : -1.7
特になし / 17.3 : 2.5 : 1.0
美容業
項目 / 今期 : 前期比 : 前年同期
顧客数の減少 / 52.3 : 0.9 : 0.7
客単価の低下 / 20.4 : -0.4 : -1.3
原価を価格に転嫁できない / 31.0 : -3.1 : -1.4
店舗施設の狭隘・老朽化 / 15.0 : -1.3 : -2.3
後継者難 / 7.2 : 1.8 : 1.5
従業員の確保難 / 14.8 : -2.3 : -2.0
事業資金借り入れ難 / 2.6 : -0.9 : -1.1
その他 / 5.2 : 1.3 : 0.6
特になし / 13.0 : 1.7 : 3.4
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タグ: 景気動向調査, 経営上の問題点