白髪さん 全国でおよそ800人
Posted on | 9月 26, 2024 | No Comments
白髪を名字とする白髪さんが全国でおよそ800人ほどいらっしゃる。
明治3年の「平民苗字許可令」で、自分の頭が白いので名乗ったのかと想像したのですが、そうではないようです。
「名字由来net」(https://myoji-yurai.net/)によると、「雪をかぶった山や野が語源。」と由来を説明しています。さらに「ほか白髪部子孫などにもみられる。」とあります。
白い雪の風景と白髪部の二つの由来があるとしています。
白髪部というのは、ヤマト政権の時代、氏姓(うじ・かばね)に関連する「部」の制度で、『日本書紀』巻第十五に
「二年の春二月(きさらぎ)に、天皇(すめらみこと)、子(みこ)無きことを恨みたまひて、乃(すなは)ち大伴室屋大連(おほとものむろやのおほむらじ)を諸国(くにぐに)に遣して、白髪部舎人(しらかべのとねり)・白髪部膳夫(しらかべのかしはで)・白髪部靫負(しらかべのゆげひ)を置く」とあります。
白髪部は天皇(当時は大王)やその子に仕える役で、舎人、膳夫、靫負の仕事をする人を諸国から動員したと書いてあります。舎人は近侍し護衛、身の回りの世話をします。膳夫は食事の用意をします。靫負は武具を携えます。彼らは各地から動員されたようで、白髪部という「部」は各地にあり、動員をになった。白髪部はその仕組み、制度も含んだ言葉のようです。
白髪部は各地にあり、白髪さんも少数ですが各地に散在しています。
白髪さん、白髪部と関係のある人の子孫の可能性が高い。
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