2023年の理美容室市場規模
Posted on | 6月 29, 2024 | No Comments
2023年の理美容室市場規模がシンクタンクから相次いで発表されましたが、その数値の差に疑念を持った人もいるかと思います。
ホットペッパービューティーアカデミー(リクルート)の「美容センサス」は1兆6305億円、矢野経済研究所の「理美容サロンマーケティング総鑑」は2兆0920億円、約4600億円の開きがあります。
両調査は、調査対象が違います。美容センサスは理美容室のユーザーを対象にした調査であるのに対し、理美容サロンマーケティング総鑑は業界メーカーなども含めた業者サイドの調査です。一般的に業者サイドの調査は上振れる傾向があるといわれます。大手や有力な企業サロンを対象にヒアリングをするからです。
一方の美容センサスの調査対象はユーザーといっても対象年齢は15-69歳となっています。理美容室以外のネイルやエステティック、アイビューティなら、この年齢で問題ないのですが、理美容室の場合は15歳未満、70歳以上の利用者も無視できません。とくに70歳以上は人口は多く、しかも福祉理美容の需要も増えています。
ネイルやエステティック、アイビューティは選択的支出の範疇ですが、幅広い年齢を対象にし、しかも利用率の高い理美容室市場は15歳未満、70歳以上は無視できません。1500億円から2000億円程度の市場規模はあるのではないかと想像しています。
また理美容室とは業態が違うアイビューティについては両調査とも理美容室市場には含んでいませんが、この扱いについても悩ましい。
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