理美容室の確かな市場規模はわからない
Posted on | 3月 1, 2025 | No Comments
理美容室の確かな市場規模はわからない、というのが正直なところです。
内閣府の「国民経済計算」と総務省の「家計調査」(二人以上の世帯)から推計すると、理髪料3942億、パーマネント代1954億、カット代5621億、合計すると1兆1517億円になります。これは「家計調査」における3項目が消費支出に占める比率と、「国民経済計算」の家計最終消費支出額から算出した数値です。
この合計値が理美容室の市場規模を表しているわけではありません。すでにパーマネント代を上回る市場規模になっていると推測されるヘアカラー代などの有力メニューや、もろもろのメニューが含まれていません。これらを加えると、1兆5千億円はゆうに超えていそうです。
「家計調査」での仕分けの問題もあります。「家計調査」には「小遣い」の仕分けがあり、男性の理髪料は「飲食代」などとともに「小遣い」に仕訳ける人がいる、との指摘はかねてからあります。
また計算では「家計調査」の二人以上の世帯のデータを使用していますが、単身世帯もあります。単身世帯は、二人以上の世帯とは違った消費活動をしています。単身世帯でも若年層は美容にかける支出は多く、高齢世帯は抑制する傾向がみられます。
総合すると、「家計調査」では生活関連サービスへの支出は矮小化されて表出されるようです。計算された数値より実際は大きい。そのような状況をふまえ、当メディアは理美容室市場は、ざっくりと1兆7千億円程度と推測しています。
しかし実際の正しい数値は「神のみぞ知る」の世界です。
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タグ: 理美容ラウンジ, 理美容室市場規模