理髪3942億、パーマ1954億、カット5621億 2024年市場規模
Posted on | 2月 19, 2025 | No Comments
「国民経済計算」と「家計調査」から推計
内閣府が2025年2月17日発表した「国民経済計算」(速報)の家計最終消費支出と「家計調査」(2024年、二人以上の世帯)から2024年の実質ベースでの市場規模を推計(*)すると、2024年の理髪料は3942.4億円(前年比-1.8%)、パーマネント代は1953.9億円(同-3.9%)、カット代は5621.3億円(+0.5%)になる。
名目ベースでは、理髪料4366.9億円(同+0.4%)、パーマネント代は2164.3億円(同-1.7%)、カット代は6226.7億円(同+2.7%)。
またコロナ禍の2020年と実質ベースで比べると、理髪料-0.1%、パーマネント代-16.4%、カット代+11.0%になる。市場規模は、理髪料は低迷、パーマネント代は縮小、カット代は伸長しているのがうかがえる。
この3つのサービスを合計すると、名目では1兆2757.9億円(前年比+1.2%、20年比+10.7%)、実質では1兆1517.5億円(同-1.1%、同+1.5%)になる。
一方、ヘアカラーやエステティック、ネイルなどを含む「他の理美容代」は名目で2兆1518.5億円(同+5.3%、同+31.1%)、実質でも1兆9426.4億円(同+3.0%、同+20.1%)で、市場規模が拡大している。
理髪料、パーマネント代、カット代を合計した市場規模は前述の通りだが、理美容サービス市場には「他の理美容代」に含まれるヘアカラーなどがあるので、理美容室の市場規模は名目で1兆7千億円前後と推測するのが妥当だろう。
なお、ホットペッパービューティーアカデミー(リクルート)は美容センサス2024年のデータと総務省「人口推計」から、理美容市場(ヘア+理容)を1兆6305億円と推計している。
*家計調査における消費支出から理髪料、パーマネント代、カット代の比率を計算し、「国民経済計算」の家計最終消費支出額にあてはめて算出した。
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