美容室の事故はヘアカラーが最多
Posted on | 5月 17, 2024 | No Comments
高額補償は「施設の欠陥による傷害」
全日本美容連合会は2024年5月15日開いた理事会で「美容所賠償責任補償制度」の2022年9月1日から2023年8月31日までの事故件数を報告した。最多事故は、身体、財物ともヘアカラーだった。ヘアカラー事故が最多なのは近年常態化している。
身体賠償事故では、ヘアカラーが65件で全体の44.2%を占める。前年に比べ18件の増。1件当たりの補償金額は4万1765円で、金額も前年を6206円上回った。
身体事故全体の事故件数は147件(前年比+24件)、補償金額は1083万円(同-33万円)、1件当たりの補償金額は7万3672円(同-1万028円)だった。
1件当たりの補償金額が高いのは、「施設の欠陥による傷害」21万9千円、「断毛・脱毛」18万6千円だった。他は10万円以下となっている。
財物事故件数は全体では296件(同-25件)で、補償金額は774万1904円(同-255万円)、1件当たりの補償金額は2万6155円(同-5920円)だった。
財物事故のうち「ヘアカラーによる衣服汚損」は214件(同-32件)あり、全体の72.3%を占めた。「ヘアカラーによる衣服汚損」の1件当たりの補償金額は1万9037円で、平均よりは低い。高額な補償金額は「車輌・自転車の破損」で、事項件数は7件とすくないが、1件当たりの補償金額は21万を超えた。
このほか、「メガネ以外の財物破損」21件、「着付による着物汚損」17件、「預かり品紛失・盗難」6件、「パーマによる衣服汚損」11件、「メガネ破損」1件、「その他の衣服汚損」18件、「その他」1件だった。
タグ: ヘアカラー事故, 美容室事故, 美容所賠償責任補償制度