美容室事故 件数はヘアカラー、賠償額は「施設の欠陥」
Posted on | 5月 13, 2022 | No Comments
美容室での事故は、ヘアカラー関係が突出して多く、1件あたりの賠償金額では「施設の欠陥による傷害」が最高額だ。この傾向は近年変わらない。
全日本美容連合会は2022年5月12日開いた理事会で、美容所賠償責任補償制度・事故分析(対象期間:2020年9月1日~2021年8月31日)を公表した。
昨年8月までの1年間の美容室での補償をともなう事故件数は373件(前年同期比-9.7%)あり、補償金額は総額2137万円余(同-19.9%)、1件あたりの平均補償額は5万7294円だった。
身体賠償事故件数は135件、財物賠償事故件数は373件で、いづれも前年より減少した。補償金額は身体賠償事故は1461万円で1件あたり10万8252円、財物賠償事故は2137万円で1件あたり5万7294円だった。
賠償事故で多いのはヘアカラー関連の事故で、「ヘアカラーによる皮膚炎・かぶれ等」(37%)、「ヘアカラーによる衣服汚損」(71.8%)が身体、財物ともトップだった。とくに財物賠償事故では2位「メガネ以外の財物破損」(5.5%)以下を大きく引き離し、突出している。
1件あたりの補償金額は「施設の欠陥による傷害」が30万9963円でトップだった。転倒などの事故によるもので、重大な事故につながりやすい。同事故の件数は18.5%で身体賠償事故ではヘアカラーに次いで多い。2位は「断毛・脱毛」で19万6728円だった。事故件数は4.4%と多くはないが、補償金額は高額になっている。
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