美容室の事故件数はヘアカラーがトップ
Posted on | 5月 17, 2015 | No Comments
全美連の美容所賠償責任補償制度より
全美連は美容所賠償責任補償制度の1年間の事故件数などを発表した。平成25年9月1日から平成26年8月31日までの1年間に発生した事故件数は487件で、事故発生率は0.81%だった。
対人事故が209件、対物事故が278件、割合は対人43%、対物57%。支払った賠償金額は総額3819万円。1件当たりの支払金額は平均7万8千円だった。1件当たりの支払額は対人14万2千円、対物3万1千円と、対人補償が高額。
事故件数は対人・対物ともヘアカラーによるものが突出して多い。対人では皮膚炎、かぶれなど、対人では衣服の汚損だ。
ヘアカラーについで多いのがパーマネント。薬剤を使用する技術は、慎重に行なわないと事故につながる。なお、ヘアカラーでは事前のパッチテストが義務づけられている。
1件当りの補償金額では、施設の欠陥による傷害が32万円で抜きんでて多額になっている。事故の内容は不明だが、転倒などによる骨折等が考えられる。
【対人事故のトップ5の内容:件数:1件当りの補償額(単位:千円)】(下のグラフ参照)
①ヘアカラーによる皮膚炎など:45:57
②パーマによる皮膚炎など:27:59
③やけど:23:60
④施設の欠陥による傷害:22:320
⑤切り傷:18:66
【対物事故のトップ5の内容と件数】
ヘアカラーによる衣服汚損:124
パーマによる衣服汚損:46
メガネ以外の財物破損:37
このデータを基に、全国の美容室における事故件数を推計すると、年間2千件程度になる。このうち、対人事故は900件程度だろうが、賠償金額が高額になるため、万が一の場合に備えて、美容事故を補償する保険に加入しておきたい。
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